書籍:努力革命(ChatGPTは爆速成長ドライバー)
尾原和啓さんと伊藤羊一さんによる新著「努力革命」が、学びが多く、めちゃくちゃオススメです!
ざっくり概要
冒頭は、このような文章から始まります。
まさにこのとおり、『ラクをして、楽しく、成長できる』世の中となっています。
成長はシンドイ努力をしないと手に入らないと思っている人が多いと思います。
しかし、ChatGPTの登場によって、努力の仕方が変わりました。
この書籍には、どのように努力の仕方が変わったのか、そして、ChatGPTを用いた具体的な成長方法について書いてあります。
ChatGPTとの効果的な向き合い方なども書いてあるので、ChatGPTの入門書としても最適です。
ちなみに、タイトル「努力革命」は、連続起業家のけんすうさんが名付けられたそうです。
この本をオススメできる方
ChatGPTを使いこなせる自信がない人
ChatGPTを一度つかって「期待はずれ」と思って使うのをやめた人
自分にあったレベルの学習教材がほしい人
学習しているものの内容・説明をもっと易しくしてほしい人
学習につまづいた時の相談相手がほしい人
このような方は、この書籍から、ChatGPTを活用して成長する方法を学べます。
著者:尾原和啓さん
マッキンゼー、リクルート、Google、楽天を経て、数多くの著作を執筆されているIT批評家。
「ITビジネスの原理」「アフターデジタル」「モチベーション革命」「プロセスエコノミー」などの著者。
けんすうさん、西野亮廣さん、箕輪厚介さんと仲良し。
著者:伊藤羊一さん
Zアカデミア(Yahoo!アカデミア)学長、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長。
「1分で話せ」の著者。
Voicyで毎朝「明日からの元気の源になる話」を配信されている。
この記事では、この書籍のトピックの一つである「学び方」についての、私自身の学びをシェアいたします。
読む人によって、どのような学びを得るのかは様々ですが・・・
この記事の内容を読んで「読んでみたいかも」と思ったら、ぜひ手にとっていただくとよいかなと!
前提となる考え方をいくつか
ChatGPTは正解を探すツールではない
多くの人が、ChatGPTから直接的に答えを得ようとします。
その上で、自分が持っている答えと違う回答をみて「使えない」と判断しているかと思います。
私も最初「ジョジョの名台詞を教えて」という問いかけをしました。
このような、”検索”すれば見つかる既存の情報を、ChatGPTに回答させがちです。
しかしながら、ChatGPTに代表される「生成AI」は、既存の情報を元に新たにコンテンツを”生成”するものです。
対話をしながら、新しいものを一緒に作っていくことで、ChatGPTの力を最大限に発揮することができます。
正解主義から修正主義へ
私達が受けてきた義務教育は、「いかに正解をだすか」を鍛えるものでした。
早く正確に答えを出すことがもとめられてきました。
日本が工業で成功した時代においては、「いかに品質が高い製品を作り出すか」が重要であったため、「いか正解をだすか」という正解主義の考え方が時代にマッチしていました。
しかしながら、今は正解がない時代と言われています。
この時代では一発で正解にたどり着くことよりも、たくさんの挑戦をしているなかで、微調整を繰り返しながら、正解を探っていくという考え方を持つ必要があります。
このような、修正しながら前に進んでいく考え方を、修正主義といいます。
ChatGPTを壁打ち相手に使う
ChatGPTを使うときも、修正主義の考え方を持って、対話を進めながら自分がもとめているものを探っていくという心構えが重要です。
壁打ちをするときは、例えばこんな会話になります。
「◯◯について□□のように考えたんだけど、■■の考え方がわからないんだ。」
「それは面白いですね!■■が理解できると、もっと深い考えにいけそうですね!」
「そうなんだよ、■■について教えてくれる?」
「いいですよ!■■は、〜〜〜〜とも言われていて、例えば〜〜〜〜もその一つですね!」
「なるほど!ということは▲▲もおんなじ考え方なの?」
「そうなんです!▲▲は■■の一つの例ですね!これらは●●さんが研究していますよ!」
「え!?そうなの!?●●さんって何でその研究をしているの?そこにヒントがありそうだ!」
…のように対話が進んでいきます。
壁打ちは一撃で答えを求めず、対話をすすめながら理解を深めたり、新しい着想を得たりするものです。
ChatGPTとの対話もこのように進めていくことが出来ます。
個別化が進む時代
このような壁打ちは、人によって疑問が異なりますし、求めるものも異なります。
「万人にとっての正解が一個ある」という考え方ではなく、その人がそのタイミングで必要な壁打ちは、それぞれ全く異なります。
このような、その人のためだけにカスタマイズされることを「個別化」といいます。
例えば、算数の図形問題が苦手な人と、得意な人がいます。
この二人に同じような説明をしたら、当然ながら理解度に差が出ます。
苦手な人に対しては、どこで理解がつまづいているのかを細かく把握しないと、適切な教育はできないでしょう。
少人数制度の学校、個別指導、家庭教師のニーズは、まさにここにあります。
自分の理解度にあわせてカスタマイズすることによって、学習が捗ります。
フロー理論
ここで「フロー理論」について考えてみます。
これは「自分の能力と、課題の難易度がちょうどいい時に、夢中になれる」という理論です。
向き合う課題が、自分の能力よりも遥かに難しいものだと、不安になってしまいます。
一方、課題が簡単すぎると、退屈に感じてしまいます。
自分の能力と課題の難易度がちょうどいいバランスのときに、人は夢中になって楽しめ、最大のパフォーマンスを発揮することが出来ます。
そこで「個別化」が重要となります。
学習したいものを、個々人にあわせた難易度にカスタマイズすることで、夢中になりながら学習を進めることができます。
ChatGPTで個別化しながら壁打ち
ChatGPTの大きな特徴の一つは、この「個別化」です。
「小学生にもわかるように説明して」とか「◯◯業界初心者にもわかるように説明して」とか「例を10個あげて説明して」とか。
このようなカスタマイズを、ChatGPTは何度でも付き合ってくれます。
わからない部分は、さらに追加で質問することもできます。
そして、理解が深まったら、より深い質問を投げかけてみます。
自分の理解を確認するためにも使えます。
このように、自分向けにカスタマイズを繰り返しながら、壁打ちをしていくことで、フロー状態での学習を続けることができます。
このように『ラクをして、楽しく、成長できる』時代になりました。
具体的な壁打ちTips
ここで、ChatGPTと壁打ちをする際の、いくつかのTipsをご紹介します。
ざっくり投げかける
ChatGPTは、ざっくりとした問いを投げかけられると、一般的な回答を、複数返してくれます。
まずはここから始めてみて、自分の興味関心に近い回答をピックアップして、それについて更に問いかけをしてみます。
問題を小分けにする
気になる回答が返ってきた時に、「◯◯について詳細に教えて」と問いかけてみると、さらに深堀した回答が返ってきます。
この繰り返しによって、壁打ちの内容を深めていきます。
文脈を与える
ChatGPTは、何かしらの文脈を与えると、それに従った回答を返してくれるようになります。
「自分は◯◯を販売している営業職です。」
「◯◯の開発をしているエンジニアのつもりで回答してください。」
このように文脈を与えると、それを踏まえた回答を生成してくれます。
抽象化してもらう
「それって、つまり□□ですよね」というように一般的な概念にすることを、抽象化といいます。
「◯◯や◯◯は似てると思いますが、一般的になんと言われてますか?」のように聞くと、抽象的な概念にしてくれます。
特徴を抽出してくれますし、もし一般的な名前(□□理論)があればそれも教えてくれます。
具体化してもらう
抽象的な概念を、具体化することもできます。
「それって、たとえば◯◯ですよね」ということが具体化です。
「□□理論という言葉がありますが、代表的な例をあげてください。」のように聞くと、何個も事例をあげてくれます。
自分の理解を確認する
「これってつまりこうゆーことですか?」と聞くと、「そうです」「ちょっと違います」「だいたい合ってますがもっとこうです」のように、理解度を判定してくれます。
何度も聞き直す
人間に同じ事を何度も聞くと怒られてしまいますが、ChatGPTは怒りません。
わからないところは、わかるまで何度も聞き直すことができます。
事例を100個リストアップしてもらうこともできますし、理解の確認を何度しても構いません。
過去の天才の話を引き出す
「◯◯のようなことがありますが、これに関連する理論はありますか?」とか聞くと、該当する可能性がある理論をピックアップしてくれます。
例えば、壁打ちの途中で「今までの議論を心理学の観点で補強する理論はありますか?」のように質問すると、面白い答えが返ってくると思います。
…と、努力革命を読んだ中での自分なりの学びを書いてみました。
ChatGPTを使うことで『ラクをして、楽しく、成長できる』ことが伝われば幸いです。
そして、そのためのより具体的な内容、基本的な考え方については、ぜひ「努力革命」をご一読ください。
AIネイティブと言われている若い世代は、この考え方を自然と身につけており、めちゃくちゃな速度で成長をし続けています。
その恩恵を受けている人と、そうでない人との間の差は、ガンガンに広がっていきます。
この書籍には「生成AIの時代に必要な力」についても書いてあります。
多くの人が持っているこの疑問に対しても、すばらしい洞察を与えてくれる本です。
めちゃくちゃオススメです!
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