好きな人にモヤモヤした日のこと

ほぼ毎日Bさんと飲む（飲まなくてもどちらかの家に泊まる）ようになって、もうすぐ2ヶ月が経つ。
先日の記事で「ストレスがほとんどない」と書いたが、ついこのあいだ、初めて（！）イラッとする事態が発生した。

最初に書いておくと、Bさんに悪気はまったくないと思う。が、悪気がないというそのこと自体がモヤモヤの原因のひとつだったりするのだ。

★

その日は私のほうから「うちで鍋でもする？」と提案した。行きつけのお店もあるが、そう毎日行っていたらお金がもたないし、たまにはちゃんと野菜を食べたほうがいいと思ったのだ。

Bさんが会社を出るのが結構遅くなりそうとのことで、先に帰宅した私が買い出しと準備をした。
準備といっても前菜用にお刺身をヅケにして薬味をぶっかけ、あとは鍋の具材を切って出汁の用意をするくらいなのだが、ふだん料理をしない私にはまあまあな重労働である。
角瓶がなくなりかけていることに気づき、ある程度準備が整ったところでもう一度スーパーに行って角瓶と氷を買った。

1時間ほど経ってBさんが到着。
シャワーを浴びてもらい、ハイボールで乾杯する。
鍋なので食べ始めてしまえば基本セルフサービス…と思いきや、途中で具材を足したり出汁の味を整えたり、気づけば台所とリビングを往復している。
おまけにBさんの飲むペースがめちゃくちゃ早い。
ちょっと落ち着いたかと思うと「おかわり！」。
ハイボールは私が作ることに決まっている（私が作ったほうが美味しいから。そのためにマドラーも買ってもらった）ので、都度台所でバタバタする。

Bさんがハイボールを7〜8杯くらい飲んでいい感じに仕上がった頃、私はまだ2杯めの途中だった。
鍋もおおかた終わり、今度は冷凍ごはんで〆の雑炊を作る。
「めちゃくちゃ美味しい！」と喜んで食べてくれたのは良かったが、私がようやく2杯めのハイボールを飲み干して食器洗いを始めた時には、酔っ払ったBさんはもう寝ていた。

えー。

お皿を洗いながらなんだか無性に腹が立ってきて、いつもよりゆっくりお風呂に入り、のんびりドライヤーを使い、Bさんに背を向けて寝た。
まあ、起きたらいつも通りくっついてたし、普通に送り出したけど。

私が何にイラッとしたのかというと…

・給仕に追われて、ゆっくり食事ができなかった
・全然お酒も飲めなかった
・Bさんがそのことに気遣いをしてくれず、自分ばかり飲んでいた
・挙句の果てに先に寝てしまった
・なのにスーパーでの買い物代は私持ち

ここまで書き出してみるとつまり、私のイラッとポイントは大きく分けて「気遣いの欠如」と「お金」のようである。

ただ、感情的にはイラッとしたものの、理性では「これで怒るのはおかしい」と思う自分もいる。なぜならば、

・家で鍋しようと言ったのは私であり、そうなった以上私が準備するのはお互い了解済みのはず
・そもそもなぜ家鍋を提案したかといえば、私自身が「いつも外食ばかりだし、たまにはBさんに身体に良いものを食べさせてあげたい」と思ったから
・私は人に台所に入られるのが好きじゃない（ついでに他人の台所に入るのも苦手）ので、手伝ってほしかったわけではない
・ハイボールの作り方にこだわるのも私の勝手で、Bさんに命令されたわけではない
・ふだんの家飲み（料理らしい料理をせず、チーズだの海苔だの味付け卵だのでハイボールを飲む）なら楽しく飲めている
・今回の買い物代は私が出したが、ふだん飲みに行くときはたいていBさんが払っている。そのあとのカラオケやタクシー代は私が出しているが、総額はBさんのほうがはるかに多い
・同程度に酔っ払っているときなら、Bさんが先に寝ようが何しようが気にならない、というか私も一緒に寝落ちしてる
・この日は生理前でメンタルが不安定だった

…ここまで考えてみると、結局のところ「自分はごはんの支度に追われて飲み足りなかったのに、Bさんだけ気持ちよく酔って先にぐうぐう寝た」のがイヤだったのでは、という気がしてきた。
そう。要するに、私は飲みたかったのだ。
そして、同じペースで飲めているかどうかをBさんに気遣ってほしかったのだ。ただの酒飲みやないかい。

ついさっきまでモヤモヤの正体が分からず悶々としていたのに、noteに書いてみたら分かった。「書く」ってすごい。

★

というわけで、今後イラッとしないための対策を考えた。

・飲みたいタイミングで遠慮せず飲む
（先日も別に遠慮していたわけではないが、相手のタイミングを優先しすぎて自分のことがおろそかになっていたなと反省）
・家飲みのときはシンプルなごはんにする
（いや、鍋もたいがいシンプルだけど…とにかく料理苦手な自分にとってなるべくストレスがない、手間のかからないもの）
・Bさん用のメガジョッキを買う
（おかわりの回数を減らせば良くない？という単純な発想！）
・自分がイラッとしたことをBさんに伝える
（結局これがいちばん大事な気がする）

上記をやってみて、何かあればまたnoteに書こうと思う。