赤道直下のタイから帰国したら日本の方が暑かったので630円で涼をとる
七月はタイは雨季。なので湿度が高く暑い。
それでもシラチャは海沿いなので内陸のイサーンやアユタヤと比べると涼しいのだそうな。
帰国翌日に友人と会う約束をしていたので、友人の家から近い上野で10:00に待ち合わせた。
久しぶりの上野は羽田に到着したときから感じた湿度に加えて、まだ10:00だというのに暑い!タイより暑い!
友人と会うときはいつもとりとめのない話をしながら、てきとうな路地をひたすら歩くというのが常なのだけれど、想像しただけで心肺停止しそう。
公園口で待ち合わせ。東京での土地勘がないため15分も遅れて到着。
自分は時間にしっかりしているのに相手にそれを求めない友人は何事もなかったように歩き出す。
え?この炎天下のもと、いつものように歩く気?
「死んじゃうから国立科学博物館に行こう」
反対する理由は無い。入館料が高くても、ずっと歩くよりはまし。
てっきり2~3千円取られると覚悟していた入館料はなんと630円。安っ!
すぐにでも入りたかったが友人は喫煙者で、喫煙所センサーが備わっているのか喫煙所があると必ず見つける。
ここ国立科学博物館も例外ではなかった。
喫煙所はロケットランチャーの隣りにあった。
そこは三方を仕切られて、直射日光直撃の苛烈な空間だった。
「いや~タバコ吸うのも命がけだよ」
友よ、そこまでして吸う価値がそれにあるのか。
国立科学博物館の日本館は趣のある建物(ネオ・ルネッサンス様式と言うらしい)。中に入るとそこかしこの意匠がすごくいい。しかも涼しい。
予想通りお子様が多い。あとは外国人観光客。
ほぉ!へぇ!と呟きながら日本館をひと通りゆっくりとまわる。
日本列島について意外に知らないことが多いことに気付かされる。
地球館へ。
やはり恐竜はいい!
いくつになっても恐竜はスキ。
食事をしようということになった。
その前に友人は灼熱地獄の喫煙所へ。1mmも理解できない。
館内のレストランは待ち行列。だめだ外で食べようということに。
暑い…...….……。わかってるし言うたところでどうにもならんことは理解していても口から出てしまう。
年配のグループが木陰で休んでいる。
「ああ、もう無理。あなた達だけで言ってちょうだい。」
どこに行こうとしていたのか、女性がふたりギブアップ宣言していた。無理しない方が良い。
駅を右手に進み、坂を降りたところに鰻のメニューがあったので食すことにした。気になるお値段は3500円。少しでも元気が出るようにと奮発。
鰻は美味しかったが残念なことに肝心のご飯がまずかった。
それにしても、東北に住んでいる私にとって東京の暑さは異常だった。
東京に住んでいる人たちには、ぜひともタイに行くことをおすすめしたい。
もちろん避暑で。