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海辺の街シラチャで食べた料理に敗北した

タイに来たらタイ料理。正直、日本食はイマイチだし高い。
タイ料理はにおいとか辛さが苦手という人もいますが私は全然平気。特にイサーンの料理が好きです。

地元の人が多くて、こじんまりした店を狙います。こういうところで外れたためしなし。食あたりもしたことがない。
ずっと前ですがメニューに写真がなくタイ語だけのお店に入ったことがありました。
その頃になるとタイでの生活も慣れてきていたので、私も一緒に入った友人もどこか驕りがありました。もう俺達、どんな料理が出てきても食べれるんじゃ~ん的な。

とはいえ、定番の知ってる料理はいくつか頼んで、その他は友人と目についた文字を指差し、これは何?
と聞きながらいくつかの料理を頼みました。
友人は私よりタイ語ができるので色々話しながら注文しましたが、途中、いくつかわからない言葉があったらしく何度か聞き直していました。

肉ですか?
う~んといった表情をして
はい、そうです。肉料理です。
オッケー!持ってきなさいっっ!

腹ペコだった私達は最初に運ばれてきたソムタムをビールとともに平らげ、空芯菜の炒め物もあっという間に平らげ、次なる料理を待っておりました。

ソムタム

炒飯もきて、先程頼んだ肉料理も運ばれてきました。
肉に赤いちょっと辛そうなソースを付けて食べるようです。
おお!これは美味しそう。

箸をのばして肉を取ろうとしたときに、ふと<>型に開いた足のような部分に気づきました。
あり?これは、この無念そうに開いた足はもしかして…、カエル?
生きてるお姿が目に浮かび、食べるのを一瞬ためらいましたが、いける!
たかがカエル。我々の食を止める理由にはならない。

恐る恐る口にしました。が、これが美味しい。鶏肉と言われても信じてしまうくらいの食感。
大丈夫、もう何が来ようとも今の我々なら克服できる。
そうこうしているうちに最後の料理が運ばれてきました。

うっ…、こ、これは、アレだよね、あのいわゆる…、虫?
なんとラスボス的な登場で運ばれた料理は虫!
肉か?これ肉なの??
いや肉かもしれないけどさ、社会通念上の肉とは違うんじゃねーの?


ラスボス 記事のものとは違いますがほぼ同じ

否!今の我々ならいかなる料理でも……………………行けない、無理無理。
多分罰ゲームでも食べられない。あまりにも原型を留めすぎている。
食材はアレとアレかな。想像したくない。


この艶がたまらない

それでも友人は果敢に攻めた。意を決して口にいれる。
もぐもぐとひとしきり咀嚼し、
大丈夫。意外にいけるよ。

との言葉を放ったその口の咀嚼は止まらなかった。
嘘つけ!飲み込めてないじゃないか!

こうして私は敗北しました。
このほろ苦い思い出も今では笑い話です。

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