和解
伝説のポケモンを捕まえてから、レベルを1つだけ上げた「41」とか「71」の状態に、もやもやとした違和感を覚えていた。
レベルをもう1つ上げて「42」とか「72」以降になるとそれが薄れてあまり気にならなくなったことも、この感覚の異様さを際立たせていた。
その世界に「40」や「70」として超然と存在していたものを、自分の雑な育成で汚してしまったような、取り返しのつかないことをしてしまった気持ちになったことを思い出す。
(当時は努力値の概念すら知らなかったけど。)
これは私が小学生の頃から抱いていた、歴史の長い感覚で、いつしかその数字自体にも苦手意識を持つようになっていた。
しかし、長い年月をかけて「41」の方とは割と和解できた感がある。
浅尾や千賀、古くは伊良部が背負ってきた背番号であることを思えば、なかなか由緒正しい数字ではないか。
一方、「71」に対しては未だに心にしこりが残ったままだ。
ミュウツーの背中と一緒に「ミュウツー:L71」が表示されたときの、あの圧倒的な違和感を思い出すと、なかなか根深い問題のような気もするが…
とはいえ、数学者じゃないけど、できればいつかは全ての数字と仲良くしたいと思っているので、手始めに今日は71分のお昼休憩をいただこうと思います。