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『デビュー25周年記念スガシカオ全曲コメントHitoriでやってみた』(中編)

前回の記事の続き、中編です。
引き続き、2022年2月26日にデビュー25周年記念日を迎えるスガシカオさんが自ら作詞or作曲して歌ってる楽曲の全ての曲にコメントを付けていきます。

え?前編だけで70曲も有ったので、もうお腹いっぱいだって?
お気持ちは重々解りますが、そう言わずにもう少しだけ稚拙なレビューにお付き合いください笑

なお、この企画は元々TSUTAYA仙台荒井店さんの販促企画で、そちらの方は3月6日まで展開されているので、お近くの方はぜひぜひ観に行っていただければと思います!


では行きます。
『デビュー25周年記念スガシカオ 全曲コメントHitoriでやってみた』(中編)


『坂の途中』

名曲『ストーリー』のカップリング曲であり、スガさんが初めてオリコン1位を獲得した名盤『Sugarless』のラストを飾った曲。

こんなに優しくてオシャレなブルースを、俺は他に知らない。

♪ あせらないで のぼること 坂の途中 もう息が 切れそうな時 電話をしてよ 休まないで のぼること 君ならできるよ♪


『サナギ』

名盤『TIME』の1曲目に収録されてる曲であり、後に『劇場版xxxHOLiC』の主題歌にも選出された。
こんなヒリヒリするリアルな歌詞が浮かんでくる才能には嫉妬心すら覚えてしまう。

♪家畜に名前がないように あなたの名前を忘れてしまうの 思い出して泣いてしまうよりも あなた自体を消してしまうの♪


『Thank You』

「ねぇ 明日しんでしまおうかしら・・・」という衝撃の歌い出しで始まるこの曲は、他のどの曲よりも″スガシカオ″をディープに感じられる大傑作ファンクチューン。

カッコ良すぎて癖になるファンキーなグルーヴに、狂気すら感じるのに泣ける歌詞。
一度ハマったら抜けられなくなる、抜群の中毒性。

そして、ザラついてるのに透き通ってる唯一無二のスガさんの声が抜群に映える曲。

スガさんが影響を受けたと公言しているSly&The Family Stoneの名曲『Thank You』へのオマージュも感じられるのもニヤリとさせられる。

やっぱりこの曲こそが”THE SUGA SHIKAO″だと思うのです。

♪ 月が出てればいいけど 暗闇でもう迷うのはイヤだもの 海にうつった月の道 たどれば神に近づける♪


『サヨナラホームラン』

スガさんがWBC決勝でのイチローの勝ち越しタイムリーに大感動して作ったという名曲。
独立直後にスガさん本人が「この曲は、身につまされるね・・・」って言ってたのを思い出す。

♪明日という言葉は どうして明るいって書くんだろう?明るい日じゃなかったら誰も明日を待たないからか・・・♪


『桜並木』

”はじまりの朝”という言葉は祝福やキラキラしたイメージを連想させるものだが、心に深い傷を負った事のある人にとってはそんなハッピーなものでは無い事を、俺は身をもって知っている。

この曲の″ぼくの目の前にただ広がるヤミと
無理矢理えがき出した光″という歌詞は、あの頃の俺や、似たようなオモイを胸に抱えた人たちの心のど真ん中に刺さるキラーフレーズだ。

美しくも切ないピアノの旋律を聴いていると、綺麗な桜並木が目の前にバーッと広がるかのようだ。

♪ 高架下をくぐりぬけて 誰もいない堤防に沿って ぼくがえらぼうとしている未来へ♪


『310』

″年齢を偽った中くらいの女″とひたすらS●Xし続けるという酷い曲w

でも、とにかくファンキーでカッコいい!

♪ あぁ どうしてぼくたちは抱き合うんだろう 腰のあたりに感じる重たい熱 あらわれては消えてゆく蜃気楼のよう・・・♪


『サービス・クーポン』

「ぼくの知らない間に誰かがきて ポストの中のものを 全部取ったんだろう とても悲しいことに そんな訳で 君の手紙はまだ ぼくに届いていない」というツッコミ所満載の歌詞が印象的だが、サウンド的には凄く攻めててカッコいい曲。
いつかライブでも聴いてみたい一曲。

♪ 窓を開けたままで 寝たせいで ぼくの体に たくさんの不幸がついた 君の左の手に つかさどる 神の力でこの理不尽を消してくれ♪


『サヨナラ』

お互いまだ好きな気持ちは有るのに、どうしても上手く噛み合わなくなって別れを決めた時。
そんな日のざわつく心やイタミを、こんなに巧く表現した曲は、なかなか無いと思う。

「ねぇ どれかひとつあきらめたら
ぼくらうまくいくかなぁ・・・」

確かに、あの日そう思ってたんだ。

♪ だけど 君と 明日サヨナラ 誰のせいにもしないよ ぼくのこと世界中に 悪く 言ってもいいよ♪


『38分15秒』

スガシカオのヒットメーカーとしての要素全開で、『奇跡』『19才』『夏陰』『午後のパレード』『Progress』が収録された名盤『PARADE』。

スガさん初心者でも気楽に手を伸ばせそうな名曲揃いのアルバムに、テレフォンS●Xの曲を普通にぶち込んでくるのが、我等がスガシカオw

さんざん熱く盛り上がったにも関わらず、電話を切った後に″なんてくだらない機能”という冷めた反応が、またいかにもスガシカオらしくて、ニヤリとさせられるのです。

♪ 体中にいま ぼくがしてるキス 指で追いかけてきて 君のことを隠す 小さな布は 自分の指ではずしてごらんよ♪


『1/3000ピース』

CMソングにも起用された、POP感溢れる爽やかな楽曲。
でもCMで流れるサビの部分は希望溢れる歌詞で、それ以外の部分が鬱々としてるのが、さすがスガシカオだとニヤニヤさせられる。

”心はウラギリモノで ぼくじゃないみたいだし 体は もうコントロールできやしないしね″

このフレーズ、何回聴いてもグッとくるんだよなぁ。

♪ Good-Day あしたまで待って ほどけてしまった靴ヒモを 希望で結べないかな?♪


『斜陽』

この曲を聴く度に、心の奥の暗い引き出しにしまい込んでいた淡い記憶がヒリヒリ痛む。
痛いのに心地いい、そんな感じ。

♪ ぼくのやさしさって きっと君のためじゃなく 悲劇のヒーロー気取った 見せかけのくさった心♪


『情熱と人生の間』

インディーズ時代に唯一発売されたアルバム『ACOUSTIC SOUL』収録の、スガさんの声が映える曲!
昔のスガさんの曲と今のスガさんの曲の良い所が、絶妙なバランスで絡み合ってる気がする✨

「○でも×でもない ただ過ぎる毎日と風景」
の部分の歌い方が大好き😊

♪生きる意味なんて 生きてるうちは見えないみたい♪


『19才』

俺がライブで、初めて生でスガさんの声で聴いた曲。俺の人生が色を変えた瞬間!

個人的に、スガさんの声が最もセクシーに聴こえる曲だと思う。
超絶盛り上がるライブバージョンも最高です。

♪ ククククロアゲハチョウの様に 誇らしい羽根で飛びたい クククくだらないって言わないで そんな人生がいいの いいの・・・♪


『したくてたまらない』

スガシカオ史上最大の問題作(笑)。
本当に「どんだけ、したいんだ!」とツッコみたくなってしまうw

デビュー20周年記念『スガフェス!』の最後を飾ったのは、まさかのこの曲でした。
ある意味、スガシカオの20年の集大成的楽曲なのかも⁉︎

♪ Hey Hey したくて したくて Hey Hey たまらない Hey Hey 今すぐ したくて Hey Hey たまらない♪


『13階のエレベーター』

サビまでの閉塞感と、サビの開放感にヤラレテシマウ・・・。
狂気すら感じる歌詞と幻惑的なメロディーが、スガシカオ にしかできない唯一無二の世界を作り出していると思う。

♪ 10+3=Blue この息苦しいエレベーターから出してくれよ 自由+Through=狂う この息苦しい毎日なんとかしてほしいんだ♪


『春夏秋冬』

おばあちゃんっ子だった俺。天国に居る祖母の名前が入ったこの曲は、俺にとって特別。いつも聴く度に、心の中でおばあちゃんに”ねぇ聞いていい? ぼくは今 うまくやれてますか?”と問いかけてる。

♪ 明日へ向かう意味を探して ぼくら立ちすくむけど 大切なもの 守るべきもの やっと少しだけ わかったんだ♪


『深呼吸』

初期のスガさんの曲にはよく有る”終始自分の心の中だけで物語が展開される曲″。
“君″はどんな存在なのか?とか考察しながら聴くと、とても切ない気持ちになってしまう。

♪ 深呼吸して くすんだ空気を吐きだそう まちがえてタメ息にならないように・・・♪


『JOKER』

スガシカオの真骨頂である強烈なFUNK MUSICに、恐らく日本音楽史上初(当社調べ)の性病をテーマにした歌詞。

FUNKの毒を撒き散らしながらユーモアも携え、それをPOPと融合させるなんて、日本中探してもスガさんにしかできないんだよな。やっぱり凄い。

新型コ口ナ市中感染が広がる現代を強烈に風刺している一方で、よく考えたら人生なんてずっとトランプのババ抜きみたいなもんだよな、とハッとさせられる。

これを読んでるキミの運命もきっとそう。

さぁ もう迷わないで!いますぐ引いて!
どれかがJOKERだ‼︎

♪ 知らずに引いたカードにJOKERが笑っていたら ポーカーフェイスで それを誰かに引かせなきゃ♪


『10月のバースデー』

個人的な話になってしまうが、以前は親しくしていた大切な人や同じ趣味で繋がった仲間たち。

今でも付き合いが有る人も居るけど、何かのタイミングで疎遠になってしまい、いつしか全く連絡が取れなくなった人たちも居て。

今も携帯のスケジュールやSNSの通知で、“あぁ、、今日はあの人の誕生日だったっけ。。″と気づく度に何故か胸がチクチク痛むような、懐かしく甘酸っぱいような、そんな気持ちになるんだ。

そんな気持ちに凄くリンクするこの曲を聴く度に、“もう会えないであろう、あの人“に思いを馳せてしまうのです。

あの人も、同じように思ってくれる事があるのかな。。いや、もう僕の事なんて覚えてないかもね。

♪ 今日はそういえば君のバースデー こんな記憶だけ ずっと消えないんだ♪


『師走』

スガさんの曲にしては珍しい(←おい)ワクワクするようなまともな恋愛ソング。
山崎まさよしさんの『中華料理』という曲とリンクしてる事でも有名ですね。

♪ 山崎からおそわったこの店は 今日に限ってヘビーメタルデイ あーあ 話もできないなぁ なんかちょっとこうないの? グッとくるやつないの?♪


『June』

”新しい街で新しい生活が始まった時”のドキドキや、すぐに上手く馴染めないもどかしい思いを、まるで良質な短編小説かのような繊細な表現で、1つの歌詞に落とし込んでいる。

そして、曲のタイトルが『June』=6月なのも、新生活なのに6月?という違和感があり、その背後にあるであろう物語に思いを馳せてしまうのです。

♪ June 新しい街に来て 今 何もかもが生まれかわる気がした June 許されなかったウソも ユメも もしかしたら やり直せるかもって
くちびるをかんだ♪


『7月7日』

アルバム『PARADE』に収録されてる、切ないバラード。

もう会えないかもしれない、でもとてもとても大切な人を想うキモチを、七夕の彦星と織姫に例えている。

あの日の別れを、あの日の後悔を、鮮明に思い出させてくれる楽曲。

♪ 一人きりで君を待ってるのは もうイヤだよ 夜に食い殺されてしまうよ♪


『深夜、国道沿いにて』

「ラーメン屋」「のれん」「割烹着」「パチンコ」・・・およそ名曲とは結びつかなさそうなワードが連なるこの曲。
でも、これが実に素晴らしい名曲なのです。

少年時代のスガさんがご両親と過ごした、かけがえのない日常。
”店のおばさんが自殺した″ヒリヒリするようなリアル。

タイムスリップして当時のスガさんの様子を覗かせてもらったような、そんな気持ちにさせてくれる曲。

♪ 食べ終わったら いつも父さん パチンコ行くから 先帰るね お菓子たくさん取ってね 今も忘れられない あの味 深夜 国道沿いにて・・・♪


『ストーリー』

俺、歌詞マニアを自認してるので、いろんなアーティストのいろんな歌詞を今まで読んできたけど、″生臭いキス“なんて表現できる人、日本で1人だけです(笑)。

ライブで「ひとつずつ!ひとつだけ‼︎」と満員の観客みんなで人差し指を天に突き上げながら叫ぶ、あの瞬間が本当に本当に好きだ。

♪ 安全と冒険で君はどっちへ行く? 退屈と充実で君はどっちをとる? そんなにかんたんに えらべるくらいなら なんの迷いもなく幸せになれるか・・・♪


『Stars』(kokua)

kokuaのドラマー屋敷豪太さんが在籍していた世界的バンドSimply Redの大ヒット曲のカヴァー。

原曲の歌い方にちゃんと重ねられるように作られてるスガさん作の日本語詞が何度聴いても秀逸で、ニヤリとしてしまう。

ちなみに、歌詞を日本語にするに当たっての許可は豪太さんが取ってくれたんですが、「作詞するのは、日本の教科書にも採用されてる作詞家だ。」って言ったら一発でOKがもらえたらしい。
教科書に載ってて良かった!笑

♪ Stars この世界の星を全部 Stars 君の部屋に散りばめたいんだ♪


『砂時計』(kokua)

親が我が子に捧げる、まさに無償の愛を歌った名曲。
自分の命を砂時計に例えてる所が、何とも切なく美しい。

♪ 迷う君に何もできずに 砂時計は進む ぼくもまた不完全な生き物♪


『SWEET BABY』

心の傷や自責の念を″むねのシリコン”で表現している。
歌詞を書いた事のある人間にとっては、よくこんなフレーズが浮かぶなと嫉妬心すら覚えてしまう。

♪ Oh SWEET BABY ぼくは待っている この世界の果てでOh SWEET BABY むねのシリコンは まだ今でも そんなに痛むかい♪


『SPIRIT』

スガさんの凄い所は、いわゆるPOP MUSICとは真逆なファンクやソウルを見事な塩梅でJ-POPと融合させる所だと思う。
あとほんの少しどちらかの要素が強くても、マニアックになり過ぎたり、ありふれた曲になってしまう。
そのさじ加減が絶妙なのだ。
この曲は、ソウルをJ-POPに昇華させた最高峰の曲だと個人的に思う。

サラッと入ってる”美しすぎる言葉で全てを飾りたくない”という歌詞も、いかにもスガさんらしくて凄く好きです。

♪ いつか空を引き裂くBluesで塗りつぶしてしまおう ぼくの心を・・・♪


『スターマイン』

スガさんが初めて、「リスナーの顔を思い浮かべながら、この人たちが通勤中や通学中にイヤホンで聴いてて心地良い曲を作りたい」と思って作った曲。

手を伸ばしたら触れそうなくらい近くに上がる綺麗な花火が儚く消えていく様を、手が届きそうで届かない夢や願いに例えていて、その描写が本当に美しい。

スガさんはライブやフェスで、フジファブリックの『若者のすべて』をカヴァーしてた事もあって、個人的にはスガさん流のアンサーソングと言うか、インスパイアされて作られたのではと感じています。

♪ 手を伸ばしたら触れそうだな 夢も花火もそこにあるのに あっという間に闇の中へ 眩しい光は吸い込まれ消えた♪


『SPEED』

シングル『フォノスコープ』にDEMO TRACKとして収録されてるカップリング曲。
元々は雑誌『SWITCH』に連載していたスガさんの短編私小説のタイトルがSPEEDで、そこから派生した曲が、この曲。

ヒリヒリするような死生観を体現してる歌詞を、アッパーなFUNK POPに落とし込んでるのが痛快。

この曲、結局アルバム未収録なのが何とも勿体無いと思うのです。

♪ SPEED UP 150キロでブレーキを SPEED UP 思いっきり踏んだら死ぬの?SPEED UP じゃあ踏まないことが生きること? SPEED UP なんとかしてよ♪


『性的敗北』

女は昔の恋人をすぐに忘れられるが、男はいつまでも引き摺ってしまう、とよく言われる。

「でも、それって体が忘れられないだけだよね?」

そう問いかけてくるこの曲は、悔しいけど真理だ。

最低だけど最高なエロティックファンクナンバー!

♪ もうぼくは聞きたくない 常識的正論なんか ねぇぼくに最後に性的敗北をください♪


『青春のホルマリン漬け』

この心地悪くて気持ち悪くて、なのにあまりにも気持ち良いこの感覚は何なんだ!
クスリなんか使わなくても、音楽で人はこんなにも快感を感じられる。

本当に何て酷い・・・いや、攻めてる歌詞!笑

♪ 青春のホルマリン漬け 言葉にするなら 青春のホルマリン漬け そんな感じの匂い 鼻の奥の方 その匂い ずっと残ったまま♪


『正義の味方』

2012年にスガさんが『東京JAZZ』に出演した際、あのバート・バカラック氏に絶賛された曲。
その時スガさんが「どのようにしたら、あんなに世界中の人を感動させられるいい曲が書けるのですか?」と質問すると、
バカラック氏は「You’re doing it(もう君はできてるよ)」と返したらしい。
(音楽評論家 吉岡正晴氏のブログより)

そして、こんな↓フレーズをあれだけファンキーに歌いこなせるのは、世界中でスガシカオただ一人だけだと思う(笑)。

♪近所に知り合いもいない 町内会もでない とにかくテレビをみてる たまにはみかんも食う♪


『世界が終わる5秒前』

この曲も好き。
こんな重たいタイトルなのに、亀田誠治さん作の爽やかでポップなメロディー。

♪ もしも ぼくが消える 5秒前に そっと 君が泣いてたら どうしよう・・・♪


『前人未到のハイジャンプ』

デビューアルバム『Clover』の1曲目。
デビューシングル『ヒットチャートをかけぬけろ』と並ぶ、スガシカオの”はじまりの唄”。

スガさんが新しい挑戦を始める時、常にこの曲がBGMとして流れてるような気がしていた。

デビュー(前)から何度も″前人未到のハイジャンプ”を繰り返してきたスガさんの事を、1ファンとして誇りに思う。

♪ いけ!前人未到のハイジャンプ 誰もみたことのないハイジャンプ さあ!ぼくのチカラでハイジャンプ 誰もみたことのないハイジャンプ♪


『そろそろいかなくちゃ』

1番ダメだった時代の自分を、この曲を聴く度に思い出し、胸にずっと刺さったままの棘がチクチク痛むんだ。
あの頃、言い訳ばかりして、現実を見ようとして無かったなぁ。
あの頃の自分に言ってやりたい。

”言い訳はいい そろそろいかなくちゃ″

♪ ”大人になれよ“と 誰もがいう ぼくにしか見えないユメはもういい ”ゴメン”と 口ぐせのように ぼくはいう 言い訳はいい そろそろいかなくちゃ♪


『sofa』

いつも「あたりまえ」に隣にいた大切な人が居なくなってしまった空虚さを、痛いぐらいに巧く表現している。
”君”の居た形跡があちらこちらに残る部屋の描写が生々しく、心の奥の引き出しに仕舞ったあの日の記憶を引っ張り出されてしまう。

そこに響くスガさんの♪ My baby〜♪は、もう反則だ。
泣くしか無いやん、こんなん(ノд<。)゜。

♪ 窓から見える5つ目の街灯 いつの間にか切れてしまったんだろう 君が抱えてた悲しみに灯りを ひとつくらい灯せたかな・・・♪


『黄昏ギター』

デビュー年の1997年に「ぼくの未来に光などなくても」と歌ったスガシカオが、22年経って「どんな悲しみも ぼくらは光にできる」と歌う。これだけで泣ける。

でも、そのフレーズを歌うのは〝君の好きな歌”。ホントにズルイ人だよなぁ。。(褒め言葉)

♪ どんな向かい風も 一歩なら歩き出せる 借りたままの君のギターで、僕は歌を歌うよ♪


『たとえば朝のバス停で』

もう一度だけでも会いたい、″あの人″の事を聴く度に思い出してしまう曲。

♪ あの日のぼくと友達になってくれた人 名前も知らずにそれきりになった人 屁理屈ばかりで、吐き捨てたぼくの言葉を あきれた笑顔で許してくれた人 いまさら便りのひとつ 書けるわけもないし・・・♪


『たいくつ/ゆううつ』

初期のスガさんの歌詞に時折(ってか意外と頻繁に)見られる、人でなしSONG(笑)。
「舌の短い女」「バースデイケーキをつくってきた女」「新しい女」と、まるで無機質な記号のように女性が描かれ、そのどれに対しても冷めたような、嫌悪感にも似た表現が印象的。

重めのファンクビートにひたすら鬱々とした酷い歌詞を乗せた曲なのに、最後を締めるフレーズはあまりにも美しい。
ズルい人だなスガさんは。。

♪ 明日の朝なら空は かわいているのでしょうか 風に抱かれてぼくは 青空をとべるでしょうか♪


『台風は北北東に進路をかえ・・・』

打ち込み系の音を作らせても、こんなにカッコいい曲に仕上げてしまうスガシカオ 。
こんなカッコいい曲に、こんな悲しすぎる歌詞を乗せるのか。。
エフェクトのかかった無機質な声で歌う「”情熱”を君の家においてきてしまって ”情熱″を入れるはずのハコだけ残った」が、別れを受け入れてしまった瞬間の絶望を感じさせ、ゾクッとさせられる。

♪ いたい いたい ずっと いたい いない いない きみは いない 君とぼくは 今日で終わったんだ♪


『タイムマシーン』

「自由設定で 過去の失敗にもし戻れるとしたら ねぇ どうする?
十数万円 条件は一つだけ もう今には戻れない」

この曲を初めて聴いた時、真剣に考えたなぁ。自分の人生を思い起こして。

後悔と挫折ばっかりの俺の人生、やり直したい瞬間なんて数えきれないほどある。

でも、出た結論は結局この曲の歌詞そのままでした。

♪ あの夜死んでしまった あいつに会いたいけど もう一度死ぬとこなんて見たくもない♪


『月とナイフ』

こんなにも、心の奥深くに膿んだまま閉じ込めてた傷のイタミを蘇らせる曲を、俺は他に知らない。

唯一無二のスガさんの歌声が、その痛みを優しく包み込んでくれる。

♪ いつかまた あんなふうに誰かを憎むのかな だとしたら もっともっと だきしめて トゲのように心にささればいい あなたに ずっとずっと残ればいい♪


『ドキュメント'97』

恋愛に必死になってる、男のカッコ悪い所が余す事なく表現されてる曲。
聴きながら、「いや、その電話たぶん、一生待ってもかかって来ないと思う。。」とツッコミたくなってしまう笑

実話が元になってるドキュメントシリーズなので、、うん。まぁ、そうだったんですね!お気持ちお察しします!って感じですw

♪ 大問題さ その電話で 変わってしまうんだよ 全て♪


『ドキュメント2000〜the sweetest day of my life〜』

結婚式に招待した友人の中に売れっ子ミュージシャンが居たら、そりゃ1曲歌ってくれないかな?ってなるよなぁ。
アーティストも大変だ😅

そして、実際にこういう時スガさんはどの曲を歌うんだろう?もしくはカヴァー?
・・・と想像しながら聴くのも楽しい1曲。

♪ the sweetest day of my life, today どんな歌を歌えばいいんだろう・・・ the sweetest day of my life, today そういう曲つくっていないしなぁ・・・♪


『ドキュメント2010~Singer VS.Rapper~ 』

FUNK FIRE 2014 の大阪公演で、このMummy-Dさんとの極上のコラボを生で観られたのは貴重な経験だったと思っています😊✨

スガさん「♪今夜君のためだけに歌うよ♪」

Dさん「Hey!ヒトの話をよく聞け!でさぁさっきの話の続きだけどオレは・・・」

スガさん「♪今夜誰にも邪魔させないよ♪」

Dさん「まぁ・・・カレもなかなか上手いやね ってオイ!シカトは無いんじゃね?Can you hear me?」

この掛け合い大好き😁

♪ まぶしいスポットライト 今夜は言葉はいらない Love Love Baby, yeah! 真夜中のShow Time♪


『ドキュメント2019 feat. Mummy-D』

俺がスガさんを好きな理由は、もちろんその唯一無二の歌声や楽曲そのものも有るんですが、その生きざまや人間としての魅力という部分も大きい。

ライブで聴いたら歌って叫んで踊らずにはいられないこの曲の歌詞には、〝スガシカオ”が詰まってる。最高!

あっ、天下のMummy-D氏のキレッキレのRapも堪能できる曲でも有ります☆

♪ そりゃ負けたくないって思うよ でも勝ちたいわけじゃないんだ 誰かのこと蹴落としてまで 欲しいグルーヴなんてない♪


『トワイライト★トワイライト』

スガさんらしくFunkyで不穏なAメロBメロから、一気に突き抜けるような爽やかさ全開のサビ。

一見エロいようで、実は深い意味が隠されてそうなんだけど、いやでもやっぱり単にエロいだけのような気もする(笑)、シカオ節の歌詞もタマラナイ✨

あくまで個人的意見だけど、20周年にあたって唯一振り返る事をしなかった、前事務所で過ごした14年半に対しての愛と惜別のメッセージにも感じられた。

♪ 輝いていた あの日を ぬけぬけと思い出す 行き先などなくてもストーリーは続いてく 輝く季節 この街にも きっと君にも・・・ 空になったグラスでも いつかまた満たされる♪


『トマトとウソと戦闘機』

尖ったスガさんも好きです。いや、尖ったスガさんが好きです笑

♪ 子供のサイフねらったRockじゃ そのスピードが限界だろ? 無責任のLove&Peace おれのギターでブレイクしてくれる♪


『ドキドキしちゃう』

1997年発売の3rdシングル。
ライブのMCで、オリコン初登場が99位だったという事をいまだに自虐する程、恐らくスガさんの中では″売れてない頃の象徴”のような曲なのかもしれないが(苦笑)、これがまぁライブで演ると死ぬほど盛り上がるのです。

不穏な歌詞とメロディーに強烈なファンクベースが効いてるAメロBメロから、抜けるように爽やかでPOPなサビ。
「スガシカオの音楽=中毒性がある」の法則を確立させた曲かもしれない。

♪ ユメのように朝になって イタミなんて全て消えてほしい ぼくにとって 君にとって すばらしすぎる朝がくればいいけど♪


『遠い夜明け』

人生なんて、良い事よりも嫌な事、上手くいかない事の方が多く起こるように出来てるものだ。
そんな時にそっと背中を押してくれるこの曲は、『Progress』や『アストライド』とは、また違った優しさがある。

そしてこの曲は、TVドラマ『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』の主題歌だったのだが、主演されてた真木よう子さんがコメントされてた、「スガシカオさんの良さを理解出来ない方とはお話をしたくない程、尊敬致しております。あゝ本当に素晴らしい。」という言葉に、深く深く共感してしまうのです。

♪ 例えば傷つき 泣いて眠る夜も 君のことを 誰かがみまもってる ぼくらが強敵に 立ち向かう朝も 君は一人じゃない 誰かが見ていてくれる どっかで♪


『TOKYO LIFE』

東京で生まれ育ったスガさんが、夢描いた東京に上手く馴染めずにいる地方出身者の思いを歌った曲。
いろいろ上手くいかない歌詞と、キラキラしたメロディーの対比が印象的。

そして”行ったことないぞ TOKYO TOWER
キラキラ光っていたわー”の言葉遊びが楽しい😊
え?オ・・・オヤジギャグなんかじゃないですって(汗)韻です韻‼︎ww

♪ ギュウギュウ詰めの駅で今日も ぼくは地下鉄に乗った 助走をつけ飛ぼうにも こんなんじゃ動けやしない♪


『夏陰〜なつかげ〜』

追いかけてきた大切な夢が終わってしまったあの日の空気を、風を、匂いを、この曲を聴く度に思い出す。
聴く度に胸がキュッとなります。

♪ 上手に笑えてる自信なんかあるわけないのに・・・でも笑った♪


『夏色タイム』

スガシカオ名義の曲で、最もキラキラした青春を感じさせる曲だと思う。

ずっと思ってるんだけど、ジャニーズに提供する予定の曲だったけど、やっぱり自分で歌いたくなってアルバムに入れたのでは・・・と推測してます笑

♪ ぼくらがほら感じている 今という瞬間 この先 もうたぶん 同じ夏なんかない♪


『夏祭り』

普通″お祭り″がタイトルの曲だと、賑やかだったり華やかだったり、そういった曲になるイメージだが、この曲は祭りの賑やかな現場から一歩離れた場所からボンヤリそれを見ている、曲の主人公(恐らくスガさん本人)の心の中だけで展開される、いかにもスガさんの歌詞らしい物語だと思う。

祭りの喧騒が終わりに近づき、陽が落ちていき暗くなる街に灯りがついていく様子が、「宮入りがはじまる頃 たくさんの願いは 星のように輝きを増すんだ」と何とも美しい描写で描かれているのが実に素敵だ。

♪ 境内に続く道に 夜店のあかりがみえる むかし父さんの手をひっぱって あの道を歩いた♪


『日曜日の午後』

名盤『Family』の1曲目に収録されてる、隠れた名曲。
こんな不穏な曲をアルバムの最初に持ってくるアーティストって、他に居るのかな?
それをサラリとやってのけるのが、スガシカオの魅力の1つだと思う。

♪ ぼくらはいつか気付いてしまうキズつけあってこわれてしまう 何もない日曜日の午後♪


『ぬれた靴』

何かの式(葬式?結婚式?)の帰りの夜に入った中華料理屋での話を淡々と綴った曲で、そういう歌詞を書かせたらスガシカオというアーティストは天下一品なんだなぁと思わせてくれる。

「通りに面したガラス窓がくもって ぼんやりと世界を隠した」とか、鬱々とした心情を何と美しく表現するんだろうと感嘆してしまう。

ちなみに、あの村上春樹氏も著書『意味がなければスイングはない』の中で、この曲を絶賛している。

♪ “ねぇ 最近仕事はうまくいっているの?” うまくいってやしないけど ぬれた靴の中が かわいてしまうまで ぼくらはどうでもいい言葉をつないだ♪


『ぬるいビール』

この曲には個人的に思い入れが有り、何故かと言うと俺が久しぶりに同窓会に出席した時のエピソードと、ものすごく状況や心境が被るのだ。

そして、「戻せない時間」→「ぬるくなったビール」、「ずっと許せなかった思い出も、どうでもよくなってしまった」→「気が抜けたビール」の例えが、天才!って思った曲。

♪ 新しくなった校舎 ずっと許せなかったことも ぬるいビールみたいに気が抜けてしまった♪


『ネコさん』

衝撃的だった歌詞。″ぼくがやった?”″やったって何を⁉︎ヒイッ😱”ってなりました笑

♪ 愛してるって 一体どうゆうこと? ぼくじゃ愛が足りなかったの? 冷たくなった君の体 ミルクももう冷めてしまった♪


『NOBODY KNOWS』

もう”『xxxHOLiC』と言えばスガシカオ ″なわけだが、この曲もTVアニメ『xxxHOLiC◇継』の主題歌。
印象的なタイトルは、是枝裕和監督の代表作の1つ『誰も知らない』に影響を受けたという。

俺はスガさんのファンになってから、どんなにキツい事やイヤな事が有っても、「まぁ それはそれとしてだ 何とか今日も生きています」と自分に言い聞かせるようになりました。
今日もこのコトバに救われた。。
スガさん。本当にありがとうございます😭

♪もう どこへも逃げたりしたくない 誰か″yes!″といって だって昨日の場所には戻れない 君といた場所には♪


以上!五十音順にサ〜ノ、71〜130曲目までお届けしました。
今回もお楽しみいただけましたでしょうか?

次回はいよいよ最終章の後編。
131曲目〜194曲目までお届けします。
皆さんついて来てくださってるのか不安でスガ😅最後まで突っ走ります!


✨✨スガシカオさんのデビュー25周年記念日まで、あと7日✨✨

最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊

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