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huit 大瀬彩里さん/初出店者インタビュー

昨年度から、さくほリビングマーケットに初出店した方のインタビュー記事の連載が始まりました。何かにチャレンジしている人たちは、どんな思いをもって活動しているんだろう?背景にあるストーリーをお聞きしました。

「地域と人とを結ぶタルトを届けたい」という思いで、小さなタルトを一つひとつ心を込めて作っているhuit(ユイット)の大瀬彩里さん。地域の食材を使用することで、地域活性化に貢献し、安心で安全な焼き菓子を提供することを目指しています。

――今回、さくほリビングマーケット(2023年8月開催)に出店したきっかけは?

学生時代から、趣味で作っていたタルトは友達にあげるくらいだったのですが、今の職場の同僚にも食べてもらったら「(リビングマーケットに出店すれば)絶対いけるからやってみなよ!」と背中を押してくれて。彼女は「さくほ暮らしの蚤の市」に出店したことがあったんです。それで、過去の様子や出店者インタビューの記事を読んでみたら「この雰囲気なら、私にもできるかも」という気持ちがわいてきて、思い切って出店してみました。私ひとりだったら、できなかったことですね。

――出店経験者からの後押しは、心強いですね。実際に出店してみていかがでしたか?

想定よりもたくさんの方がお店に来てくださいました。始まる前は、静かに待っているだけで、もしかしたら暇なんじゃないかな…と思っていたのですが(笑)みなさんがたくさん話しかけてくださり、地元の方ともコミュニケーションできてうれしかったです。

――huit(ユイット)という名前の由来は?

地域と人をつなぐ(結う)という意味です。就職を機に佐久に来たのですが、出会う人もみんな良い人で、おいしいものもいっぱいあって。自分の好きなタルト作りで、地域と人をつなぐことができないかなと。地元産のフルーツを使ったタルトを食べて、地元のものがこんなにおいしいということを知ってもらいたい。農家さんの支援や地域活性化に何かの形でつながったらいいなと。

――タルトづくりの魅力ってなんでしょう?

タルトって、奥が深い。生地を丸一日寝かさなきゃいけないので時間もかかる。でもその大変さが好きなんです。最初、図書館で借りてきたタルトの本を読みながら作ってみたらすごく難しくて。水分の多いフルーツを使うとべちゃっとしたり、フルーツの食感がうまく残せなかったり。未だに、失敗と改良を何度も繰り返しています。

――その失敗も、彩里さんはなんだか楽しそうですね!

はい。壁にぶち当たることが多いんですが、それすら楽しいんです(笑)調理の仕事の同僚にアドバイスをもらったりしながら、もっと良くなる方法はないかな?って考えるだけでワクワクしています。

――考えるだけでワクワクするっていいですね!彩里さんが作るタルトのこだわりは?

調理の専門学校を出て和食店で調理師として働く中で、おいしいことも大切だけど「人が健康になるものを作りたい」という思いが強くなり、栄養士の資格を取りました。食と健康ということに関心があるので、タルトも国産の小麦にこだわり、添加物や保存料は使わないものを提供しています。

――これからやってみたいことはありますか?

夏の出店では、フルーツを生のまま使うタルトは作れなかったのですが、これからの寒い季節には、生のフルーツを使うフレッシュタルトに挑戦したいですね。それから、40歳までに自分のお店を持ちたいと思っています。あと15年くらい…。これからも「おいしかったよ!」ってたくさんの方に言ってもらえるように頑張ります。

huit(ユイット)(@huit_tarte) • Instagram写真と動画

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