見出し画像

雪花菜野(おからの)/初出店者インタビュー

昨年度から、さくほリビングマーケットに初出店した方のインタビュー記事の連載が始まりました。なにかにチャレンジしている人たちは、どんな思いをもって活動しているんだろう?背景にあるストーリーをお聞きしました。

おからを使った焼き菓子をつくる「雪花菜野(おからの)」。趣味のお菓子づくりから始まった活動は、おからを通じてあらたなつながりを生み出しています。

——どんなきっかけで出店されたのですか?

小海町のマルシェに出店したとき、さくほリビングマーケットに出たことがある出店者さん(食品・雑貨販売の「ありがとうや」)が勧めてくださったんです。「佐久穂にはこういうすてきなイベントがありますよ」って。そんなつながりもあり、わたしの作るお菓子の材料(ドライフルーツなど)にも、ありがとうやさんの商品を使っています。

——まさにご縁がつながっていますね。実際に出店してみていかがでしたか?

小海の小山豆腐店さんのおからを使っているのですが、小山豆腐のことを知っている方にたくさん出会えました。個人的には「おからがこうなるの?!」と驚いてもらえるのがうれしかったです。おからって、高齢の方にとっては食べるものがない時代のイメージが強かったり、逆に若い世代の方は新鮮みたいでおもしろがってくれたり。いろんな方と「何に使えるの?」「こんなことできますよ」と、おから談義できるのがうれしかったですね。

——おからでお菓子作りをはじめたきっかけは?

昔からお菓子作りは好きでしたが、おからは卯の花やハンバーグに入れるくらいでした。友人が小麦アレルギーを発症して、アレルギーがあっても食べられるお菓子を作ってあげたいと思ったのが始まりです。最初は、ぜんぜんおいしく作れませんでした(笑)。彼女には、おいしくない頃から食べてもらっていたのですが、やっと「これは(小麦の代わりに)我慢している感じがない!別物としておいしい!」と言ってもらえるものができて。クッキーはたまごも牛乳も小麦も使っていないので、アレルギーの方でも安心して食べられます。

お豆腐屋さんも、使い道がないおからはお金を払って産業廃棄物として処理をしていることを知り、うまく活用できたらいいなと思いました。

——屋号にはどんな思いが込められていますか?

今のこの活動は、全部おからがつなげてくれました。おからのクッキー、おからのケーキ、おからのシュトーレン。いろんな「おからの○○」があるということで、屋号は「雪花菜野(おからの)」。おからには、足を向けて寝られません(笑)

——これからやってみたいことはありますか?

いつかは自分の店を持ちたいですね。今は焼き菓子のみですが、冷蔵販売できるようになったら生菓子も作りたいです。それからレシピも増えてきたので、親子で参加できるような、おからを使ったお料理教室もいいですね。スコーンとか、みんなで作って食べるのも楽しそう。
おからって、おいしくていろんな使い方があってとってもありがたい存在。たくさんの人におからを豆腐みたいに知ってもらって、もっと循環してほしいなと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?