見出し画像

今のあなたにとっての「働く」との最適な距離感とは?

様々な制約のある方が自分らしく生きることができる世界であってほしい
そのために、「相手の才能を引き出す」を軸に様々な活動をしていますsakikoです

***

春分、1年のはじまり

「新たな1年のはじまり」を意味する春分の日となりました
みなさま、いかがお過ごしでしょうか

私自身は、3月から新しいコミュニティに入ってデジタルツールの使い方を学んでいます
その流れで眺める専用のインスタに投稿する機会を作っています
読書感想文の備忘録として記録することにしています
・・・が、まだまだ不慣れなので、まぁまぁな確率で書いたのに消えます笑

noteもほぼPCで書いている私
長めの文章をスマホで入力するのは疲れるので、書き直すことを今回はあきらめましたしかし、やはり記録に残しておきたい、と思い今記録しております

***

「働き方」を考えることが生きがい、みたいなところがある

きっかけは妊娠出産だったけれど、私は「働き方」を考えることが好き
自分の働き方はもちろん、身近な人のそれも勝手に妄想してしまうくらい
そんな私が今回読んだのはこちら

ジャーナリスト、デザイナー兼働き方研究者である著者が多くの方の「働く」をインタビューした内容を元に、現代の「働き方」を考察している本

働くこと=自分の価値である、という認識

気になる箇所はたくさんあったのだけれど、いくつか抜粋してみる

仕事は給料だけでなく、人生の意味や目的、コミュニティへの帰属意識をもたらすものとなっているのだ

プロローグより

アイデンティティを多方面に育むことには、仕事を失う衝撃を緩和する以上の意味がある。他人からの批判の痛みを軽減したり、退職後の混乱を避けたりするためだけではない。よりバランスの取れた人間になれるのだ。複数のアイデンティティがあれば、人は世界と関わる別の方法を見つけることができ、仕事を通じて生産する経済的な価値以上の価値を自分に見出すことができる。また皮肉なことに、仕事以外の趣味や興味、情熱をぶつけるものがある人の方が仕事でも生産的になれることが研究によって示されている。

第1章さらば、仕事中心の生活ー仕事で何かを成し遂げる必要はあるのか?

エリクソンの有名な研究に、第二次世界大戦から帰還した退役軍人に関する調査がある
・・・
軍隊には指揮系統があり、役割とタスクも明確である。
だから、これを急に失うと軍人たちはどうしていいかわからなくなってしまうのだ。エリクソンは、退役軍人が自己認識における重要な要素を失って、心が不安定になり不安を覚える状態を「アイデンティティクライシス」と呼んだ

第4章さらば、燃え尽き症候群ー人間の価値は仕事で決まる?

仕事をしていないときの自分が何者かを知るには実践が必要だ。それには仕事中心のアイデンティティがもたらす安心感や、状況を掌握できている感覚、他者からの承認を手放して、「仕事をしていないときの自分の価値は?」という難しい問いに向き合わなければならない

第4章さらば、燃え尽き症候群ー人間の価値は仕事で決まる?

1日の毎分毎秒から経済的な価値を最大限絞り出すのに、メガネをかけた上司の監視は要らない。レジに並んでいる時間やエレベーターに乗っている時間も、メールを送るなどして無駄にしまいと、自らの活動を厳しく監視しているのは自分自身なのだ

第6章さらば、時間あたりの生産性ー長らく働けば成果に近づけるのか

実は、3月末に退職を決めました
きっかけはとある出来事だけれど、積もり積もったものもあり、決断をしました
そんな私に、響きまくる内容ばかりで・・・

1月以降仕事量としてはだいぶ落とした状況で、3月にはtodoがなくなった状況でした
そんな中で感じたのが
「圧倒的な焦燥感と無価値観」
でした
まさに、アイデンティティクライシスの状態だったのだと思います

しかし、この本を読んで、仕事=価値としていた自分、そしてそう思っているのは私だけではなく、現代人の抱える悩みなんだということが分かり、ほっとした気持ちがありました

仕事とどんな距離感で、自分の人生の中に位置づけるか
それを考えるには、とっておきの本
だと思います

この本の中で、具体的にどうしたらその答えが見つかるかは書いてありません
でも結局答えは自分しか分からないし、言ってしまえば時期によって違うと思うのです
新卒独身の時と、育休中と、時短の時と、子供に手がかからなくなってきた時と
人生のその時々によって、自分と「働く」との最適な距離を見つけていく
これが抽象的な答えなのかな、と私は感じました

最後に著者の文章を引用します

この本のために何百人にインタビューをし、本書で中心的に取り上げた人たちと多くの時間を過ごす中で、仕事と健全な関係を築けている人には共通点があることに気付いた。彼らは仕事をしていない自分が何者であるかを、しっかりと認識していたのである。
・・・
そして、ほどよい仕事は、あなたがあなたらしくあることを可能にしてくれる働き方なのである。

第8章さらば、出世競争ー肩書きは本当に成功の証だろうか


気になった方は、ぜひぜひ、手に取って読んでみてください!!!
思っていた以上のボリュームになってしまった汗
これはインスタは無理でした笑

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?