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【WSH】ディッカーソンと1年契約

現地時間の1月10日、ナショナルズがベテランのコリー・ディッカーソン(OF)との1年契約を発表しました。

また、MLB.comのマーク・フェインサンド記者によると年俸は225万ドルで、インセンティブで最大300万ドルになる契約であるようです。

ディッカーソンについて

コリー・ディッカーソンの年度別成績
FanGraphsより引用

ディッカーソンは今年の3月で34歳を迎える左の外野手です。17年にはキャリア最高となる27本塁打を放ち球宴に出場、翌18年はゴールドグラブを受賞しています。しかし20-22年のここ3シーズンはいずれも一桁本塁打、打撃の総合的な貢献度を示すwRC+で平均未満(100が平均)と不調が続いています。昨季はキャリアワーストのOPS.698と振るいませんでしたが、6月1日以降に絞ると、打率.307・6本塁打(シーズン6本塁打)・OPS.814・wRC+131と優秀な数字を残しているので、来季に復活を見せるかもしれません。

ナショナルズでの起用法

ディッカーソンは主にレフトのレギュラーで起用される見込みです。本人は毎日のプレーを望んでいるようですが、昨季の出場は対右投手で269打席(OPS.744)。対左投手では28打席(同.258)となっているのでプラトーンの起用になる可能性が高いと思います。対左投手時には、昨季後半に頭角を現した若手のアレックス・コールストーン・ギャレットが出場することになるでしょう。

今後の動きは?

FanGraphsによる来季予想打線

ディッカーソンの加入により、MLB通算131打席と実績に乏しいコールがスタメンから外れるほどに打線に厚みが出ました。
もちろん、コールやギャレットの方がディッカーソンよりも良い成績を残す可能性は十分あると思いますが、開幕からスタメン当確にさせる必要はないという考えです。枠に困っているわけではありませんし、ディッカーソンが「要る」か「要らない」かで言えば、私は間違いなく「要る」と思います。

左のベテラン外野手自体はオフの補強ポイントではありましたが、私が個人的に予想していたのはデービッド・ペラルタ(FanGraphs予想800万ドル)でした。今回ディッカーソン(最大300万ドル)に行ったということで、浮いた金額を先発投手獲得に充てる可能性もあると思います。もし実現すれば、球団売却騒動で身動きが取れない中で非常に効率の良い補強になるでしょう。

おわりに

すでに今オフ、トレバー・ウィリアムズエラスモ・ラミレスジェイマー・キャンデラリオドミニック・スミス、そしてディッカーソンとMLB契約で5選手を補強しているナショナルズ。球団売却騒動で身動きが取れないにもかかわらず、非コンテンダーの再建球団としてはかなり頑張っていると思います。マイク・リゾーGMの手腕、さすがです。
最後に先発投手の補強はあるのか。また動きがあれば更新したいと思います。

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Photo:https://flic.kr/p/2jzMDss


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