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【WSH】2024年戦力分析&展望

こんにちは。WSH担当のハーパーです。

いよいよ開幕戦前日となりました。今回は2024年のナショナルズの戦力分析及び展望を書いていきたいと思います。
*選手名横の成績は2023年シーズンのものです。


打線

昨季は本塁打数が両リーグワースト2位と長打力不足が深刻でした。そこでオフにはジョーイ・ギャロエディ・ロザリオという昨季20本塁打以上を記録したベテラン打者を獲得に成功。スタメン9人中7名が昨季のOPS.700超えと、打線は1年前よりも改善されています。(昨年の開幕オーダーは3人のみ

打線の注目選手は昨季より正SSに定着し、球団記録となる47盗塁をマークしたCJ エイブラムスです。特にラスト90試合は打率.262・12本塁打・wRC+103・41盗塁/2失敗と大きく数字を伸ばしました。(その前は61試合でwRC+68・6盗塁/2失敗)今季は開幕から昨季後半のような活躍に期待です。

また、春季トレーニングでOPS.942と好成績を残して開幕ロースター入りを果たしたジェシー・ウィンカーの復活にも期待です。LFやDHでの起用が見込まれており、ウィンカーが開幕スタメンに入る可能性もありそうです。

開幕は上記のメンバーで戦うことになりますが、中盤には超有望株外野手のジェームズ・ウッドが、終盤には三塁手ブレイディ・ハウスの昇格が見込まれています。

先発ローテーション

ウィンターミーティングでマイク・リゾーGMが「先発投手の補強が最優先事項」とコメントしながら、昨季防御率両リーグワースト6位、FIP同2位の先発陣の補強はありませんでした。特に5番手にトレバー・ウィリアムズが入る状況は苦しいです。TJ手術からシーズン中盤以降に復帰予定の有望株ケイド・カバリ頼みの状況です。

飛躍に期待したいのはマッケンジー・ゴアです。昨季ローテーションに定着し、7勝をあげました。伸びのある4シームと鋭いスライダーを武器にMLB平均以上となる奪三振率25.9%を記録した一方で、被バレル率12.1%はMLB全体ワースト6位、HR/9=1.78と多くの長打を浴びてしまいました。細かいコマンドを磨いて投手としてもうワンランク成長してほしいです。


ブルペン

先発陣よりはマシな布陣になっています。オフには1年契約でディラン・フローロを補強。クローザー経験もある実績豊富な変則右腕です。昨季はカイル・フィネガン、ハンター・ハービー、ジョーダン・ウィームズの勝ち継投3枚を酷使するシーズンになってしまったので、フローロの加入やタナー・レイニーのカムバックによって彼らの負担を軽減できるような投手運用を望みます。

オフにマイナー契約で加入したマット・バーンズ&デレク・ロウが好調を買われて開幕ロースター入りしています。なお、昨季台頭したホセ・フェレールが背中の故障で出遅れ、メイソン・トンプソンがTJ手術で全休となっています。

今シーズンの展望

4年連続で地区最下位に沈みながらも、昨季は若手選手の台頭により前年よりも16勝アップと収穫もありました。今年はさらなる勝ち星アップを望みます。「早ければ24年中の勝負も」と過去のnoteで書きましたが、FanGraphsの予測ではプレーオフ確率0.2%と非常に厳しい状況です。

今季の展望としてはエイブラムスやグレイといった再建の柱となる選手が確固たるシーズンを送り、有望株のウッドやハウス、カバリが上で見通しを持てるようなプレーをできれば十分でしょう。そして2025年こそは展開次第でプレーオフを狙えるような準備をしてほしいものです。

また、バウンスバック狙いで獲得した選手が誰か1人くらいはトレードの弾になってほしいものです。昨年はジェイマー・キャンデラリオで有望株2人の獲得に成功しました。

今シーズンの内容が「2025年に勝負を仕掛けるかどうか」の判断材料になります。ナショナルズの筆頭オーナーであるラーナーファミリーはチームを売却せずにキープすることを表明しました。次のオフにドンとお金を使ってくれるような、そんな未来の希望の持てるようなシーズンになることを心から願います。

長文をお読みになっていただき、ありがとうございました。よろしければ「スキ💓」をいただけると、記事作成の励みになります。

Photo:https://twitter.com/Nationals/status/1575506005760303105/photo/1


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