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【WSH】CJエイブラムスがそろそろMLBデビューしそうっていう話

意味不明なタイトルですみません。ハーパーです。今回の記事のきっかけとなったツイートは、MLB30球団noteメンバーでもある、つかみ男さん(@tsukamiotoko)のこちらのツイートです。

全くもってご指摘の通りで、CJエイブラムスはフアン・ソトのトレードで昨夏加入してから、このツイート時点で171試合に出場して打率.246・9本塁打・OPS.646(ここ数試合で猛ブーストしています)、特にアプローチに関しては17BB/117Kと酷い内容です。また、ショートの守備でもDRS-5、OAA-15と拙守が目立っています。Baseball Americaの21年リストで全体11位の超有望株だったことを考えると、メジャーでのパフォーマンスは期待外れなものであり、昇格が時期尚早だったという指摘はその通りだと思います。

昇格に必要な出場機会って?

では、そもそもメジャー昇格までに必要な出場機会ってどれほどなのでしょうか。

Baseball Americaより

上の図は2013年以降のBaseball Americaのトップ100プロスペクトで上位20位以内に入っていた高卒内野手がメジャー昇格までに要した打席数と年齢です。オマケとして外野手ですがハーパー&トラウトも付けました。

超有望株だったカルロス・コレアやコリー・シーガーなどの超有望株も昇格までは1200打席ちょっと要しており、エイブラムスの348打席は超異例だと言えます。

プロレベルの投手との対戦アプローチの勉強やスイングの修正、ウェイトの増加、守備練習…。いくら超有望選手でもメジャー昇格までには多くの実戦を経験するなど時間が必要だということです。エイブラムスはその辺が不十分なままメジャーに昇格しているため、攻守に粗が目立つのだと考えられます。

覚醒の兆し

しかし、そんなエイブラムスが最近覚醒の兆しを見せています。過去1か月(米国6月16日以降)で23試合に出場して打率.349・2本塁打・OPS.947、wOBA.406・wRC+156と素晴らしい成績をマークしています。また、走塁でも10盗塁/0失敗、SS守備でもリーグワーストタイのOAA-10だったのが、現在はワースト4位の-8にやや改善されています。

そしてちょうど、境目となる現地6月16日の私のツイートが上になります。(笑)
現在のパーセンタイル(下図)と比べると、あらゆる指標が良化されていることがわかります。この好調な間でも四球率4.4%と相変わらず四球は選べていませんが、チェイス率は4月37.6%、5月38.2%だったものが6月は27.4%まで改善されています。

Baseball Savantより引用

メジャー昇格時期がやってきた

調べてみると、現在のエイブラムスのメジャー/マイナーを通じた打席数が1152打席です。先ほどの表で1152打席よりも早くデビューしているのは、ブライス・ハーパー、マニー・マチャド、アディソン・ラッセルの3人だけです。同じくショートの超有望株だったシーガーやコレアよりもまだ実戦経験は少ないのです。

つまり、プロスペクトとして考えれば、ようやくメジャー昇格を検討する時期がやってきた段階だということです。コロナ休止等もあり、マイナー経験に乏しいままに昇格したエイブラムスですが、本来ならば今から来月あたりにメジャー昇格、来年がフルシーズン1年目という見方が適切なのかもしれません。

おわりに

育成期間が終わり(?)、ようやく超有望株の片鱗を見せ始めたエイブラムス。今までの1年半は水に流し、これからの猛ブーストに期待したいところです。22歳の若武者のキャリアはまだ始まってすらいないのです。

長文をお読みになっていただき、ありがとうございました。よろしければ「スキ💓」をいただけると、記事作成の励みになります。

Photo:https://twitter.com/Nationals/status/1651761408441298946


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