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【WSH】ドミニク・スミスと契約

現地時間の1月3日、ナショナルズが前メッツのドミニク・スミス(1B/OF)と契約間近だと報じられました。

契約は1年200万ドルでさらにインセンティブが最大200万ドルつくようです。ナショナルズは補強ポイントであった「左の強打者」獲得に成功しました。スミスは主にレギュラーとして起用され、一塁、レフト、指名打者をジョーイ・メネセスと分け合う形になると見られています。

ここまでのスミスのキャリア

Baseball Referenceより

来季28歳を迎えるスミスは、13年ドラフトで全体11位指名を受けるとプロスペクトとして順調にキャリアを辿り、17年にMLBデビューを果たしました。19年にはOPS+で132とブレーク。翌20年は短縮シーズンながら50試合で打率.316・10本塁打・OPS.993を記録し、OPS+では168と傑出した打撃成績を収めています。しかし、21年はOPS.667、22年は.560とここ2シーズンは成績を大きく落としています。そして、22年シーズン終了後に所属先のメッツからノンテンダーされ、FAとなっていました。

復活の可能性は?

ここ2シーズンは不調が続いているスミスですが、「The Washington Post」の記事に復活の可能性が指摘されていました。

シフトの有無による年度別wOBA
Baseball Savantをもとに作成

鍵を握るのは23年シーズンから施行される守備シフトの禁止です。22年のスミスがシフトを敷かれた時のwOBAは.208でした。これは同記事によると100回以上シフトを敷かれた選手の中でワースト2位だったようです。対してシフト無し時のwOBA.364は少ないサンプル数とはいえ、優秀な数字でした。このwOBA.364という数字は、もし規定打席に到達していればメジャー18位の高数値です。(ちなみにザンダー・ボガーツホゼ・ラミレスがいずれも.363となっています。)
※wOBAというのは打者の攻撃力を測る指標で、出塁率にスケールを合わせて.320-.330が平均になるように係数を掛けたものです。詳しくはウィキペディアを参照してください。

つまり、ここ2シーズン不調が続いていたスミスですが、シフトを敷かれていない場面では平均以上の打撃成績を残しており、シフトが禁止になる来季は復活の可能性がありそうです。(19-20年はシフト有り時でも打てているので他にも不調の原因はありそうですが)

おわりに

球団売却騒動で身動きが獲れない中で、念願だった左のパワーバットの獲得に成功しました。これで打線の補強はほぼ終了だと思われます。(余裕があればアレックス・コールに代わる選手を狙ってほしいですが)

FanGraphsによる予想打線

あとは先発投手の補強があるかどうか。現状のデプスでは若手のジョザイア・グレイマッケンジー・ゴアケード・カバリ頼みなので彼らの負担を減らすためにも先発投手の補強に動いてほしいところです。また動きがあれば更新したいと思います。

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Photo:https://flic.kr/p/XkHbhF


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