【WSH】オフシーズンを振り返る
皆さん。こんにちは。マイケル・ワカのパドレス入りが決まったことで、MLB契約を得るような先発投手がFA市場からいなくなり、実質的にナショナルズの補強も終了を迎えました。そこで、今回はナショナルズのオフシーズンの補強を振り返りたいと思います。
オフシーズン前に私が投稿したオフの補強ポイントをまとめたnoteはこちらになります。
11月のnoteで私が挙げたオフの補強ポイントは①先発投手、②コーナー外野手、③正三塁手の三点でした。順に振り返っていきたいと思います。
①先発投手
今オフの最大の課題であった先発ローテーションの整備ですが、上図で見比べても分かるように、昨季よりもグレードアップに成功しています。MLB契約はトレバー・ウィリアムズの2年$13Mにとどまりましたが、マイナー契約で先発として実績のあるチャド・クールとウィリー・ペラルタを確保しており、先発投手のデプスに厚みが増しました。年$10Mを超すような大物投手の獲得はありませんでしたが、故障歴があり未知数な部分が多いマッケンジー・ゴアとケード・カバリの保険をしっかりと確保できた点は評価したいです。
②コーナー外野手
ルーク・ボイトとネルソン・クルーズが退団し、1年$2.25Mでコーリー・ディッカーソンを、1年$2Mでドミニック・スミスを獲得しました。ディッカーソン、スミス、そして昨季後半に好調だったジョーイ・メネセスの三人で1B,DH,LFを回していく予定です。ディッカーソンは昨季7月以降にwRC+124と調子を上げていた点、スミスはシフト禁止によるバウンスバックが期待できる点が好材料です。
低コストで実績のあるベテラン/中堅選手を確保しつつ、昨季後半に頭角を現したアレックス・コールとストーン・ギャレットの覚醒に期待、というところでしょうか。マイケル・コンフォートやウィル・マイヤーズが来ないかなとひそかに期待していたので、補強に物足りなさは否めませんが、昨季よりも戦力アップできたことは間違いないでしょう。
③正三塁手
1年$5Mで前タイガースのジェイマー・キャンデラリオを獲得しました。昨季は124試合の出場で打率.217・13本塁打・wRC+80・fWAR-0.1と不調でしたが、20-21年シーズンでの合計fWAR5.8は、三塁手の中ではホセ・ラミレス、マニー・マチャドに次ぐメジャー3位と球界屈指でした。FanGraphsの予測ではwRC+108・fWAR2.5となっており、復活が期待されています。三塁手は獲得できる選手が限られていましたし、(昨年開幕時なら)メジャー3位の三塁手を獲得できたという点で良い補強だったと思います。
おわりに
大物選手の獲得はありませんでしたが、球団売却騒動で身動きが取れない中で補強ポイントをしっかりと補強したという点ではマイク・リゾーGMはやるべき仕事をやったと言えるでしょう。非コンテンド球団としては、今オフに最も選手を補強した球団と言えるでしょう。とはいえ、若手投手の覚醒やベテラン選手の復活次第なところがあり、本人たちの努力やコーチの手腕、アナライズ部門の人たちの分析力が鍵を握るでしょう。
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Photo:https://flic.kr/p/Q72Dve
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