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【WSH】J.キャンデラリオ、S.ギャレットと契約

ナショナルズがジェイマー・キャンデラリオ(3B)ストーン・ギャレット(OF)との契約を発表しました。キャンデラリオとの契約は1年$5M+インセンティブ最大$1M、ギャレットは先月DバックスからDFAとなっていたところをメジャー契約でスティールした形になっています。

2人の加入により、前回のnoteでオフの補強ポイントに挙げていた正三塁手とコーナー外野手の補強に成功しました。
まだお読みでない方は以下を参照してください。

メジャー3位の三塁手キャンデラリオ

29歳のキャンデラリオは短縮された2020年にOPS.872、21年には打率.271・16本塁打・OPS.795をマークするなど台頭。20-21年シーズンでの合計fWAR5.8は、三塁手の中ではホセ・ラミレス、マニー・マチャドに次ぐメジャー3位という好成績でした。しかし、今季は打率.217・13本塁打・OPS.633、fWAR-0.1と自己最低なシーズンを送りました。

今季の不調の要因としては、アプローチ面の大幅な悪化が挙げられます。MLBデビューした16年から全6シーズンで四球率9%以上を記録するなどアプローチの良い選手でしたが、22年は自己ワーストの四球率6.0%、にもかかわらず三振率も23.3%と前年から悪化しています。また、長所であったラインドライブ率も大きく下がっています。ですが不調の昨季もバレル率は平均以上であり、キャリアを通じての打球速度も悪くありません。最適なアプローチを取り戻せれば、十分に復活の可能性もあるでしょう。

今オフの市場でめぼしい三塁手はドルーリーぐらいしかおらず、非コンテンダーのチームが獲得するのは厳しかったでしょう。キャンデラリオは少なくとも昨年時点のドルーリーよりも実績は上ですし、1年$5Mという契約規模で(2年前の)メジャーNo.3三塁手を獲れたと考えれば、ナイス補強と言えそうです。

ノーリスクハイリターンなギャレット

27歳のギャレットは長打力が強みのコーナー外野手です。今季3Aで打率.285・28本塁打・OPS.900と好成績を残すと、MLBデビューも果たして27試合という限られたサンプルですが、打率.276・4本塁打・OPS.848、平均打球速度92.9マイルとよく打ちました。またStatcastのスプリントスピードで上位17%、守備指標OAAでも+1をマークするなど走守でも良い数字を残しています。

枠の関係でDバックスからDFAとなりましたが、出場機会が確保されれば第二のジョーイ・メネセスのようにブレークする可能性を秘めていると思います。また最低年俸で済むため、ノーリスクハイリターンな補強と言えそうです。

外野手はレーン・トーマスビクター・ロブレスの2人がレギュラー当確ですが、残り一枠が不透明です。終盤に存在感を見せたアレックス・コールと右の若手コーナー外野手という点で被りますが、ギャレットの加入はチームにとって戦力アップには間違いありません。指名打者も空席なため、外野手はまだデビッド・ペラルタあたりのベテランをさらに補強する可能性もありそうなので、今後の動きに注目したいと思います。

おわりに

球団身売り騒動で大きな動きが取れない中で、補強ポイントであった正三塁手とプラトーン格のコーナー外野手をしっかり補強できたという点で今回の動きは良かったと思います。次の補強は最大の課題である先発投手でしょうか。次回こそは獲得候補選手を紹介するnoteを更新したいと思います。

長文をお読みになっていただき、ありがとうございました。よろしければ「スキ💓」をいただけると、記事作成の励みになります。

Photo:https://flic.kr/p/TEmJZE




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