【WSH】キャンデラリオを放出
こんにちは。ナショナルズが正三塁手のジェイマー・キャンデラリオをカブスに放出しました。見返りとしてDJ ハーズとケビン・マデという有望株2人を得ています。
トレード所感
オフにFAとなるキャンデラリオで球団20以内のプロスペクト2人を得ました。個人的には見返り2人はあまり好みの選手ではなく、また近年のレンタルトレードと比較してみてももう少しもらえた感は否めません。
実際にMLB Trade ValuesのシュミレートでもWSH獲得バリューが$5.0M、CHC獲得が$6.1Mでややカブス側が有利になっています。ですが、ジム・ボウデン記者のツイートによると、マイク・リゾーGMは8球団と交渉中と報道されていましたから、これがベストオファーだったのでしょう。昨年のブランドン・ドルーリーのトレードが1番比較しやすく、トップ10を1人or20位以内2人という決断だったのだと推測します。元々キャンデラリオはオフに1年$5Mという格安契約で獲得した選手ですから、上手く儲けたと言えるでしょう。
キャンデラリオについて
キャンデラリオは昨季OPS.633・fWAR-0.1と振るわず、シーズン終了後に所属先のタイガースからノンテンダーFAに。その後1年$5Mの契約でナショナルズに入団しました。本塁打を量産するタイプではないため派手さはないものの、今季は攻守に良い働きを見せ、ここまでナリーグの三塁手トップのfWAR3.1(両リーグ3位)を記録するなど見事に復活を果たしました。キャリアを通じてポストシーズンとは無縁の選手なので新天地での活躍を期待したいです。
見返りについて
DJ ハーズは迫力あるクロスファイアーから強烈なボールを投げ込む22歳左腕です。マイナー4年でK/9=13.2、K%=34.1%と高い奪三振能力が魅力です。しかしクロスファイアー気味のフォームゆえBB/9=5.8とコントロールに課題があり、将来はリリーフ転向が目されています。BAはジェーク・ディークマンを比較対象に挙げていました。先発としては難しいでしょうが、リリーフの駒として戦力になると見ています。
ケビン・マデは19年に契約金$1.5Mでプロ入りした20歳の遊撃手です。守備力に定評があり、肩の強さは20-80スケールで70評価を受けています。一方で打撃面は伸び悩んでおり、今季A+で70試合に出場して打率.240・3本塁打・OPS.683と今一つです。四球率は10.0%と悪くありませんが、フリースインガーがネックで打撃ポテンシャルを開花させられないのではないかとの評価です。MLBでレギュラーを張るには打撃が弱く、守備型ユーティリティが完成型と見ています。BAではトップ30圏外となっており、打撃の向上が今後のポイントとなりそうです。球団のトップ30に遊撃手がアーマンド・クルーズしかいなかったので、内野プロスペクトの層を確保することができたのは良かったと思います。
おわりに
トレードデッドラインまであと1日。ジョン・モロシ記者のツイートによると、リゾーGMは今季好調のレイン・トーマスも交渉テーブルに置いているようです。またリリーフのカイル・フィネガンも放出の可能性が指摘されています。また動きがあれば更新したいと思います。
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Photo:https://twitter.com/Cubs/status/1686149297341902848?t=yxyP4L1mIOoBKO0QR2exWw&s=19
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