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満足してもらう投資とは?

人手不足が深刻化 
ひとへの投資がより重要に

日本産機新聞令和6年8月5日発行

どこの業界も人手不足ですね。知っている製造業の社長さんたちも、求人出しても、ひとが来ないと言っている。
忙しいから、ひとがほしいのか、ひとがいないと忙しくならないのか。どちらなんだろう。ふつうに考えると忙しいから、人を雇うのだろうけど、人が一定数いないと大きい仕事はとれない。たまごが先か、ニワトリが先か。後者の場合は、「賭け」なのか。それとも「戦略」なのか。どちらなんだろう。勇気がいりますね。

その人手不足を解消するために、製造業の各社では、設備投資より人への投資を重要視している流れと記事にある。ひとへの投資とは、具体的になんだろうと考える。働きやすい環境の整備?人事制度?給与関係?

仕事への満足(そしてモチベーション)に関連する諸要因は、仕事への不満足を生み出す諸要因とは別物であることを示唆している。

新版動機づける力 フレデリック・ハーズバーグ

ハーズバーグの二要因理論ですね。なるほどと思いました。満足の反対は、不満足ではなく、不満足の反対は、満足ではない。ということだろう。自分なりの解釈なので、正確ではないかも。でも、今まで、聞いてきた従業員に関する話をふまえると、この考え方がしっくりくる。

満足・不満足の一軸ではなく、満足軸・不満足軸の二軸になっている

なにが「満足」で、なにが「不満足」かというと、不満足を招いた要因の高いものとして、会社の方針・職場環境・給与・地位など衛生要因が多く、満足を招いた要因高いものとして、達成感・他社からの評価・仕事内容の満足感・責任感・進歩・成長の動機付け要因が多かった。

この考えだと、職場環境や労働条件をいくら整えても、「不満足ではない」状態にしかならなく、けっして「満足」=満たされるわけではない。慣れれば、すぐに不満足ゲージがあがるのだろう。けっして、満足状態にならない。常に不平不満と隣り合わせ。

じゃ、満たされるためには?というと、仕事への達成感があり、認められ、仕事に新しい発見を見つけられる状態であれば、満たされる=楽しいになるのだろう。

では、ひとへの投資として、なにをすればいいかと考えると、福利厚生や昇給も大事だが、満足度重視で行けば、仕事への達成感(最後までやり切った感と成果が目に見えること)を感じられる仕組みつくるために投資するのがいいのかもしれない。具体的にいうと研修制度?フォローする環境づくり?心に余裕がもてるなにかか?その達成感を補うものとして、福利厚生や昇給などで形のあるもので、労働をねぎらうなら、さらによし。ってことかも。


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