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ウィスキーを飲んだ

突然だが、私は酒が好きだ。
齢21の若造の戯言ではあるが、本当に本当に酒が好きだ。美味い飯と同じくらい美味い酒が好きだ。
ぶっちゃけ酒なら何でも好きだが、好きなのは日本酒。よく飲むのはビールだ。

そんな私だが、先日父に連れられてバーにウイスキーを飲みに行った。今日はそのお話。

バーというのはそこまで敷居の高いものじゃないらしい

親父殿に曰く、私の地元は(東京に比べて)バーという物の敷居が低いのだという。
それこそ居酒屋よりちょいお高いくらいの気軽さでバーに出向くらしく、確かにその日も結構賑やかだったように思う。多分、2軒目3軒目くらいに脚を伸ばす人が多いのだろう、時間が経つほど人は増えていった。

友人の指令で撮影した内装。人がまだ少なかった時間に撮影。オンラインセッションの背景に使えそうだ。

事前に両親から聞いていた話よりは多少優しそうなマスターと、やたら人の良さそうなバーテンダー筆頭らしきおじさまと暫し談笑。
父と共にメニューを開き、いざウイスキー。まともなウイスキーは人生2度目だっただろうか。

ボウモア12年(樽)

1杯目に選んだのはボウモア。確か、ロックで頼んだと思う。私は度の強い酒を飲むのが好きなものだから。
ボウモアはアイラモルト、スコッチウイスキーの一種らしい。スコットランドはアイラ島という島で作られたウイスキーを指すらしいのだが、これが非常に独特な酒だった。

まず特徴的なのは非常に強い香り。口にすると、口いっぱい……というか、肺いっぱいにすら感じるほどにスモーキーで独特な風味が充満する。喉と肺を殴られたかってくらいに衝撃的な味に、「これがウイスキーか……!」と何度も繰り返した記憶がある。
味については好みが分かれるだろう。要はそのスモーキーな風味が全てだと思うのだが、私は嫌いではない。ただ、ロックで行ったのはちょっと衝撃が強すぎたかも。

私にしては随分ゆっくりと、長い長い時間をかけて飲み干して、2杯目は本日の本命。

響(100周年記念)

この日に訪れた理由の99%を占める記念品のウイスキー。1杯5000円。1杯を父と2人で分けて頂いた。
要は見出し画像のアレ。値段はパッケージやコレクション性でややお高くなっている。最近は他所の人が買い占めるらしく、ジャパニーズウイスキーは総じて割高になっちゃったらしいし。

こちらはストレートで。直前に飲んだのがクセの強いボウモアだったのもあるが、生真面目で真っ直ぐとした風味で、「ああ、日本人が作っているな」と感じる味だったように思う。
こう、癖がないのもそうだが、きっかりとした味だった。委員長タイプというか。それと、ボウモアは上に向かって香りが広がるのだが、響は日本酒のように下に向かって香りが広がっていくように感じた。
値段相応かは置いておくとして、レア感も込みで実に良い酒だった。

驚くことに、この時点でかなり満足してしまっていたのだが、どうにも僅かに物足りないのでもう一杯。元々3杯飲む約束で訪れていたことだしね。

ジョニーウォーカー ブラックラベル

いわゆるジョニ黒、かつての高級ウイスキーの代名詞。スコッチ系のブレンデッドウイスキーだ。
知った名前のウイスキーが一杯くらいは味見したくて、悩んだ末に一番よく聞くこれを選んだ。こちらはロックで。

飲んですぐに分かった。

「なるほど、お前がウイスキーなんだな」

こう書くと議論を呼んでしまいそうだが、これの味は正しく私が想像する通りの「ウイスキー」という味だった。響とはまた違うが、真っ直ぐでとても素直な風味。それでいてお高くとまった風にも感じる優等生。あるいは正面から真っ直ぐストレートで殴られたかのような。
値段も程々、週末のご褒美にするにはちょうど良い。私の中のウイスキーの標準はこの瞬間ジョニ黒になった。

帰宅、あとがき

名残惜しいが、大分酔いも回っていたし、何より「あまりにも満足してしまった」のでここで帰宅。
ウイスキーはすごい。酔いが回るより先に満足感の方が先に立つ。コップ一杯も飲んでいないだろうに、かなりペースが遅くなっていた。
それでも日本酒の方が好みだが、また飲める機会があったら良いな。

さて、私はどうにも毎日投稿とかは向きでないらしい。周りを焚き付けてしまった手前やめるのも忍びないが、続けられるかはかなり怪しいところ。
今回の話も長くなって、下手をすると2000文字を超えてしまいそうなので、駆け足になってしまったがこの辺で締めとしておく。1000文字で切るというのも中々難しい。

それじゃあ、今度こそはまた明日。

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