マンガ2

編集不要論に対しては、「人それぞれ」としか言えない

1巻発売時に読んで以降、続きは積ん読にしてたんですが、先日「マンガに、編集って必要ですか?」をようやく読了。漫画の編集とは性質が違いますが、同じ編集者として面白く読ませてもらいました。

鳴かず飛ばずの中堅漫画家と、ファッション誌から異動してきた新人担当編集者を描いた物語。

漫画家は打ち合わせでの雑談を極力減らしたいが、編集はその気持ちに気づかずケーキを食べながら喋り続けます。そのやりとりにうんざりする漫画家は、この編集者は自分にとって必要なのか?と疑問を持ち始めるように。

ただ、一見して漫画に興味のなさそうな編集は、実は超がつくほどの漫画バカ。熱意も人一倍あるとわかってから、漫画家の気持ちは揺れ動いてく…というような内容です。

出版不況、SNSを利用した新たなタイプの漫画家の登場、作品にとって大事なのは質か数字かのせめぎあいなどなど、昨今の状況を踏まえながら超現実的に描かれています。読む人にとっては、グサッとくるようなシーンもあって、他人事じゃない感もありました。

若手が手厳しいひと言を吐くシーンも

「編集は必要か」という問い、僕ももらったことがあります。中には「作家に寄生してるだけじゃないのか」という辛辣な言い方もありました。

ただその質問は「デザイナーにMACって必要ですか?」みたいなもので、ケースバイケースと答えるしかないです。センスやスキルはもちろん、人と人とのことなので相性もありますし。

ただ、この漫画を読むと少しその関係性や、苦労、ともに歩む喜びのようなものの一端が垣間見えるかもしれません。

試し読みもできるので気になる方はぜひ。

キンドルアンリミテッドなら1巻だけ読めます。


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