ピアノ、クラリネット。「子どもの頃から好きだったこと」を大人になってからもう一度
はじめての習いごと4歳のときに、ピアノを始めた。母いわく、わたしが自ら「ピアノを弾きたい」と駄々をこねたらしい。どうやってピアノに出会って、どんな気持ちでピアノをやりたいと母の袖を引っ張ったのか、いまとなってはよく覚えていないけれど、ピアノはわたしのはじめての習いごとだった。
父は、どうせ音楽を習わせるなら子どものうちから始めた方がいいと考え、アップライトのピアノを買ってくれた。のちのちまで、相当思い切った投資であったと言われたが、いまわたしが、自分のためでさえピアノを1台