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世界で一番好きな二人組

嵐の相葉雅紀くんと二宮和也くんの話をさせてください。いいですか?ありがとうございます!じゃあはじめから。

ふたりの出会いはジャニーズジュニア時代。SMAPとバスケがしたくてうっかりジャニーズ事務所に入ってしまった中学2年生の相葉雅紀くんは、2ヶ月先に事務所に入っていたひとつ年下の男の子と出会います。二宮和也くんのことか!黄金期と呼ばれまあまあ人数が多かったジュニアの中で、ふたりが仲良くなったのは帰る方向が一緒だったから。千葉から通う相葉くんの乗る総武線沿線に二宮くんが住んでいた奇跡に、感謝。ちなみにそのふたりに加えて総武線で帰っていたのはご存じ山P、KAT-TUN亀梨くん、朝ドラでお馴染み風間くん(実はジャニーズ)など。総武線ってすごい気がしちゃう。
相葉くんて同期がいないんですよね。最初からいなかったのか辞めちゃったのかよく覚えてないですが。だから2ヶ月前っていうのはほぼ同期みたいなものだし、その些細な先輩感と、だけどひとつ年下っていうのがちょうどよかったんじゃないでしょうか。知らんけど。
とにかく黄色い総武線で、千葉まで座って帰りたい相葉くんが御茶ノ水で始発に乗るために時間潰しで一緒にラーメンを食べたりしていたのが、中学生の頃のふたり。

さっき黄金期と言ったけれど、この頃のジャニーズジュニアは本当にすごく売れていて、バラエティー番組も持っていたし歌番組もいくつも出て、先輩たちのバックダンサーもいっぱいしていた。そんな中で相葉二宮はまあまあ良い位置を陣取って仕事をし、BAD(ビューティフルアメリカンドリームの略らしい)とかいうふたりきりのグループを組まされたり、松本潤と生田斗真を加えたMAINというグループで歌ったり踊ったりしていた。ハイ大事なこと言います。ふたりは「シンメ」だったのです。

シンメとは?
シンメトリーの略。ジャニーズジュニアが先輩のバックで踊ったり自分たちで踊ったりするとき、ステージの中心から左右対称の位置にいることを差す。ジャニーズジュニアが踊るときの並び順は明確に人気と知名度順。慶応に通いながらジュニアやってた櫻井くんは、テスト期間で仕事を休むとすぐ後ろに回されたって話をしていた。当然センターに近い方が人気。つまりシンメは地位が同じくらいってことだね。そしてだいたいシンメは固定されている。公式がコンビ推ししてくるジャニーズ事務所!

だんだん人気が出て仕事も増えて、一緒にミュージカル出たりコンサート出たりして、総武線で帰る日々。演技仕事がちょっともらえるようになってきた二宮くんがピンで仕事をしているときに「僕のクリクリ坊主くん早く帰ってきて寂しいよ~」的な相葉くんの発言があったりする。その仕事で二宮くんは坊主にしてたから。ジャニーズなのに……。
今や伝説になっている「Do you wanna feel like dancing」という曲がある。これはジュニア時代の相葉二宮のために作られた曲で、歌番組やジュニアコンサートで披露されたり、ふたりの出演するピノ(アイス)のCM曲になったりした。ジュニアがCMやる時代すごい。まじで可愛い曲なのでリンクから観てほしい。ぶぎだんだん!
色々書いたが相葉くんと二宮くんはその頃からある意味でずっと、事務所が同じ以上の関係の仕事仲間なのである。

嵐がデビューしたのは1999年。相葉くんが高校2年生、二宮くんが高校1年生のこと。デビューが明確に決まっている雰囲気だったのが二宮櫻井松本で、そのうち二宮櫻井はあまりデビューしたくなくてジャニーさんの家にいったらグループ名が嵐だと知って絶望するくだりがあったりする。デビュー曲のレコーディングをしているときに大野加入。歌が上手いからね!ここでジャニーさんが二宮くんに「ユーたちなんで相葉入れてあげないの?仲良しなのに可哀想!」とかほざく。いやお前が決めたんじゃん?でも仲良しだったのでデビュー会見3日前に相葉くんに「ユー、パスポート持ってる?」という電話が無事かかってきて、嵐が5人になり、ハワイの船上でデビュー会見を行いました。めでたしめでたし。

メンバーとなってからのふたりは今までほどのセット感を失ったものの、なぜか二宮くんの相葉くんへの愛がどんどん強くなっていく。嵐がブレイクするきっかけとなった深夜バラエティーでは相葉くんが天才的な発想で無茶なことをする(ラップは何枚重ねたら歩けるか、ピーマンの中の空気を吸い続けて潜水できるか、など)コーナーが人気だったのだが、その中で本当に無茶したときにガチで心配して時には声を荒げてくれるのが二宮くんだったり。とにかくよく見てくれている。
バラエティー慣れしてきたことで「お馬鹿な相葉くん」と「するどく突っ込む二宮くん」という構図がハッキリしてきたからかもしれない。つっこむためにはよく見てボケを拾わないといけないからね。人間長く見てると好きになっちゃうって言うもんね……。
ボケとツッコミって書いたけどどちらかというと二宮くんはいじりキャラのイメージも強いかも。「相葉くんの実家の中華屋は電子レンジ使ってる!」とか急に言い出して相葉くんを怒らせるのが一時期の二宮くんのオハコだった。「お前はさー!馬鹿だからさー!」ってでかい声で言って相葉くんに「おいお前な!」って構ってもらってた。基本的にすごく良い人である相葉くんがテレビでお前呼びしたり荒い口調でしゃべるのって二宮くんに対してだけだもんね特権だね。相葉くんが他の人にいじられはじめるとすぐかばう側に回っちゃうんだけどね!
そんな声の大きい時期の二宮くんは、あまのじゃくな人間なのですぐ「相葉くん、一番嫌い!」とか言っちゃって、本当に分かりやすくて可愛い。相葉くんはそれを、「ニノは本当におれのことすきだな~」って優しく見ていた。歳上の余裕(?)

突然ですが、パーソナリティーをつとめた24時間テレビで、二宮くんがメンバーに手紙を読んだ回があります。

相葉くん、ずっと一緒にいますね。本当にずーっと。
あなたは僕らにまで気を遣う人だから、時々心配になります。
だから、1人でバラエティをやると聞いたときは、不安でしたが、今や欠かせない人になったのは、あなたのその一生懸命さだと思います。
仕事に対する一生懸命さについていこうと思えたんです。相葉くん、出会えてよかった。(2008年、24時間テレビより)

やっぱり二宮くんは相葉くんをちゃんと見ているんだな、ってすごく感じるメッセージ。そして冒頭の一緒にいる時間の強調に、絶対の自信を感じます。すき。一緒にいる時間が長いことをやたら自慢してくるのはこのふたりの特徴で、バラエティー番組でペアになっただけで「人生の半分一緒にいますから」みたいな話をしはじめる。しかし遡ってみると二宮くんは相葉くんと出会って4年目の時点で、ずっと一緒にいるからそろそろ結婚を考えた方がいいみたいな発言をしている。えっと……すれば?

ある時期から二宮くんは大野くんとのセット売りをはじめたりしたこともあり、やたら相葉くん相葉くんと言って構うことは少し減っていくのだけど、それはあくまで番組やコンサートでの話であって、ふたりは普通にお互いの家に行ったりして遊んでいた。別に何の話をするでもなく、松本潤って顔が濃いよね~みたいなこと喋っているらしい。相葉くん曰く引っ越しても引っ越してもなぜか家が近い。二宮くんストーカー説まで出た。

そして二宮くんが伝統芸能【相葉くんがいないところで相葉くんの話をする】をはじめるのもたぶんこの頃。単純にピンの仕事が増えたというのもあるが、とにかく二宮くんは本人に聞こえないところで無限に相葉くんの話をする。これは年々酷くなり今に至る。特に顕著なのが二宮くんがひとりで喋るラジオで、2分間で7回「相葉さん」と言ったという記録を残した。でも相葉くんについて話してくださいってお便りが来た途端に全然しゃべってくれなくなる。あまのじゃくだなあ本当に!

二宮くんの名(迷?)言といえば「俺にクリスマスは存在しない」。相葉くんの誕生日は12月24日なので、相葉くんと出会ってから二宮くんにとってその日はクリスマスではなく相葉雅紀の誕生日だという意味。この発言は1度ではなく繰り返しされているので本当にそう思っているらしい。
そのため、2014年のコンサートでの二宮ソロ曲「メリークリスマス」(作詞作曲:二宮和也)、はどう聞いても相葉くんじゃん……みたいになってしまう。困った。

ジャニーズの人々は結構すぐキスするのでこのふたりも何度かしているのだが、ジュニアのときにおふざけでしたキスが初キスだったから俺の初キスは相葉くん!と主張する二宮くんもやばい。相葉くんは別にそんなこと1回も言ってない。
自分の好きなゲームを勝手に相葉くんのお金で買って(マネージャーにツケておくことができるらしい)いた時期もあった。相葉くんは「いや自分のお金で買ってるからやるけど……やったら楽しいけど……でも勝手に買うってどういうこと?」と当然の疑問を抱いていた。当たり前だ。それを聞いている二宮くんはずっとニヤニヤしていた。
2014年新春の番組で急に、17年前に借りたというよれよれのベルトを相葉くんに返却してみたりするのもなんかもう、よく分からない。正月にやることかよ。相葉くんはなぜか普通に、臭くはないね!とか言って受け入れていたが。

ーーそろそろ分かったと思うが、二宮くんはとにかく相葉くんへの愛が重い。いつしか二宮が相葉担だというのは嵐ファンの常識となった。最強の相葉担、相葉担TOP(略してTOP)などと呼ばれていることを彼は知っているのだろうか。
二宮くんがクリスマスしていた2014年の相葉ソロ曲は「Disco Star」という曲で、これはまじで色々すごい曲なんだけど省略。とにかく相葉くんがディスコスター様として降臨する中、二宮くんは通路から顔を出してペンライトをふり、毎回ファンサを貰おうとしていた。その姿は当然コンサートを観に来ているファンにも気付かれており、二宮くんまたやってるよ……ってレポが毎度回ってきた。
とにかく二宮くんは相葉くんが素晴らしい人間であるということにずっと感動し続けている。最近は何周回ったのか知らないが、自分が死んだら相葉くんみたいなお坊さんに法事やってほしい、そしたら幸せだよね、と言っていた。そ、そうだね!

なんかこう書いてるとやっぱりどうしても二宮くんから相葉くんへのアプローチが多いけど、二宮くんの30歳の誕生日に相葉くんが贈ったメッセージがこちら。

にのみー。
貴方とは一緒にいる時間が、一番長い気がします。
家族と同じぐらい、いや家族より長い間一緒にいますね。
だから、子供の頃の話を話そうと思います。
電車の中でおじさんに突然頭を叩かれたこと、にののお母さんにもんじゃを作ってもらったこと。原宿で怖いお兄さんに追いかけられたこと。 そして、ジャイアント馬場さんに会った事。 昔からの関係性は変わりません。
メンバーの中で、唯一、家にきましたね。 家にくるのはいいですが、家具の配置に文句つけるのはやめてください。 あのテレビはあの位置で正解です 。
なんだかんだ言いましたけど、大好きですよ……。
あなたの人生が、すばらしいものになりますように。(2013年、アラフェスより)

愛がいっぱいだ!
相葉くんは基本的に二宮くんのことを可愛い小動物かなんかだと思ってる節があり、なでなでしたり、軽率に可愛いね~と言う。
合宿所(昔のジャニーズジュニアは合宿所というところで一緒に暮らしたりしていたらしいぞ)時代に、洗濯も一緒だからパンツがごっちゃになりやすくてパンツに名前を書いていたのだが、その頃のものと思われるなぜか二宮と書かれたパンツが未だに家にある。というエピソードを話すのが大好きな相葉くん。何回聞いたことか。
草野球チームを作って、やる気のない二宮くんを朝6時とかに迎えに行っちゃう相葉くん。相葉くんの私生活が謎だという話になったときには「でも俺のこと一番知ってるでしょ?」と当たり前のように二宮くんに言ってみせる相葉くん。
ほら、愛がいっぱいだ(2回目)。

総武線で一緒に帰ってたんですよ~って話をするのも相葉くん発信のことが多い。あまりにも色んなところで話すせいでめちゃくちゃ有名なエピソードになったってわけ。嵐ファンの総武線へのイメージは一般人とズレてしまう。

コンサートのあとは一緒に風呂に入るふたり。男ふたりで入浴剤はキツいらしいよ。月曜と水曜はパンツがお揃いのふたり。バラエティー番組で唐突に手を繋いで登場するふたり。気付いたら衣装が入れ替わってるふたり。
ふたりでいればいつも少年のようにふざけあえる、それが相葉くんと二宮くん。そう、それだけ。

最後にごく最近のふたりの話をしよう。

①2017年の衝撃
2017年のアルバムとそれに伴うコンサートで嵐ははじめてユニット曲をやりました。その組分けに、なんということでしょう、相葉二宮コンビがあったのです。どういうことか分かりますか?ジュニア時代の、ぶぎだんだん♪ぶりの二人の曲が!できる!ということです。これだけでもう尊いですね。
そして発表された曲名、「UB」。意味深なタイトルキターー!オタクみんな色々考えたけど、ユニット曲だからユニット(U)バス(B)の曲なんじゃない?っていうのが一番面白かった。まさかこれが真実を突き止めてしまっているとは思いもしなかったけどね……。
アルバム発売されるじゃん、やばい曲調じゃん、やばい歌詞じゃん(でもよく聞くとユニットバス)。コンサート行くじゃん。とんでもないパフォーマンスするじゃん。
普通に語り尽くせないのでまた別で書きますけど、お揃いのニットで泣ける感じのバラード歌って間奏で異様に絡み合うダンスをするふたりを見たオタクは全員死んだ。全滅した。そして誰もいなくなった。ほらWe are one!僕らはひとつさ!Yeah……君のとなり………Uh Yeah Yeah………。

②2018年の衝撃
正月休みに、二宮くんが相葉くんに鬼電してご飯食べようって誘ったという話。寂しかったのかな?紅白歌合戦一緒に出たじゃん?
様々な媒体での情報発信を総括した結果、二宮くんが相葉くんに電話をかけてうちで一緒にご飯食べないかと誘い、二宮くんが車で相葉くんを迎えに行き、二宮くんの家でふたりでご飯を食べ、相葉くんが手土産で持ってきた番犬ガオガオをし、お正月だからカルタをしたとのこと。手土産の番犬ガオガオ本当に前衛的だよね。これだよ。あと冷静にふたりでカルタをやってもカルタにならないのでは?と思ったら相葉くんが読み手兼プレイヤーでずっとズルして取ってたらしい。なんだそれ。
そしてUBで死んでいたオタクたちがキレながら生還した。よかったね。

メンバーであり、幼馴染みであり、友達なんだなと思う。仲良しといっても実はプライベートに干渉しない嵐の中でこのふたりは特別だ。どっちもたぶんめちゃくちゃ友達が多いというタイプではなくて、芸能人とキラキラした付き合いとかあまりしなくて、でも小さいときから仕事していて地元の繋がりも薄い。一緒にいる時間が長い、それだけでもう唯一無二なんだろうし、単純にふたりでいると楽しいんだろうなと思う。それが友だちってことだよね。
相葉くん、相葉ちゃん、相葉氏、相葉さん。ニノ、にのみー、二宮さん、ニノちゃん。呼び方はコロコロ変わってもふたりの関係性は変わらない。人生で一番隣にいるふたりは、これからもその記録を更新して、そして笑いあうんだろう。

こんなふたりが今日もアイドルとしてこの世に存在してくれていることに、でっかいラブ&ピース!

以上、長々と読んでくれたあなたに感謝を。相葉くんと二宮くんの存在する世界に生きててよかった!

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