詩 箒星

世界はこんなに広いのに
私はびっくりするくらいちっぽけで
それはあたりまえのことだけど
やっぱり信じられない気でいる

あなたとわたしが出会ったことは
みんな奇跡と言うけれど
それは運命とかじゃなく
もしも必然だったとしたら
神様はいたずらものだよね

明日の天気がどうかなんて
テレビの中でさえもわからないのに
私にわかるはずがないなんて
思ってみたりする

誰かを本気で愛したいとか
そんなことは言えないから
銀河の中のゴミクズみたいに
ひっそり漂わせるくらいがちょうどいい

愛想笑いとご機嫌取りの世界で
生きていくのは辛いかい?
何処かでそう聞く人がいるけど
それが誰だかわからない

きっとみんな
わからないことや考えたいことに
気づかないまま死んでいくんだ

世界が広すぎるせいで
息ができなくなったとき
そこにはたぶん酸素はないけど
死んだ人の息で
私達は生きる

感謝感激雨あられ!