東方小説推し作者紹介【くろはすみ氏】

推しの宣伝をしつつ創想話の宣伝をしたい!と思ったので久々に筆をとりました。とったはいいけどめっちゃむずいっすねこれ。みんな感想書かない理由がよく分かるというか。「面白かった」だけでもいいんですよ!


ハンドルネーム:くろはすみ
作品数:19件(2/16現在)
初投稿:2014/08/05
最新投稿:2020/02/05
(作品一覧はこちら)


「かー。んまい」「ああ。んまい」(猿は命乞いなんかしない より)


「感情を積み上げて物語とする」と自身の後書きで語っている通り、登場人物の感情の機微をたいへん見事に描き切るタイプの作者さんです。

世界の残酷さとやるせなさ、どうしようもない怒り、喪失感。そんな中でも続いていく彼女達の生活。そして、それでもと歌い上げられる生への賛歌。死というものが身近にありながら、それでもあくまで前向きに生きていく彼女たちのその姿は、とても泥臭くて美しいのです。

氏の作品に多く見られる特徴として、随所に隠された絶妙な裏設定が挙げられるでしょう。それは例えば、作品同士で緩く共有されている事件だとか、さりげなく差し込まれている妖怪らしさ、人外らしさであるとか。
さりげなく描かれたそれらの描写は、氏の作品に見事な深みを与えているように思うのでした。


「虫は何処に居ても世界に殺されてるんだ。何に殺されるかの違いでしかない。私に出来ることは何だと思う?」
(お前なんてこれを読んで死ねばいい 弐 より)

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