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第13回 Zoom講演会(高血圧を深く知ろう)講演スライド

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高血圧は基本的に無症状です。
では、なぜ治療しなければいけないのでしょうか?

この研究は、日本人成人の非感染性疾患,ならびに外傷による死亡に対する「予防可能な危険因子」16因子を挙げ,それらによる回避可能な死亡数を割り出した研究です。
今回のテーマである高血圧を見てみると、もし日本国民全員が正常血圧だとしたら、1年間で10.39万人の死亡を回避できると想定されます。
見て頂いて分かるように、すべてのリスク因子の中で喫煙に次いで2番目に人を死に近づける危険因子ということになります。
(コロナ17386人程度  ※2021年9月24日時点)

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では、なぜ死亡してしまうのか?

高血圧→動脈壁に強い圧力がかかる→血管の内側が傷つく→血液が染み出す
→血液中の悪玉コレステロール(LDL)が沈着
→蓄積→破裂→血管閉塞

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これが、心臓の血管で起これば心筋梗塞、頭の血管で起これば脳梗塞となり、重症な場合に死亡の原因となります。

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血圧が高いと、心血管死亡率が高いのが分かります。
これは、どの世代でも言えます。

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高血圧は、心筋梗塞、脳梗塞以外にも様々な病気の原因となりますが、
例えば、その中の一つに認知症があります。このグラフのように、血圧が高い血管性認知症になる確率が高くなると言われています。

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なぜ高血圧を治療しなければいけないかわかったところで、
ここで、高血圧の定義を確認しておきます。

注意したいのは、診察室と家庭での値が違うということと、高値血圧からリスクが高くなるということです。

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いずれにせよ、少なくとも1週間程家庭血圧を測定してもらいます

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仮面高血圧に関しては、どの時間帯が高いのかもcheck
どのパターンの高血圧か確定する
そして、仮面高血圧、持続性高血圧、白衣高血圧は臓器評価へ
(白衣高血圧は薬物療法は行わないが、非高血圧に比べ動脈硬化リスクは高いので臓器評価は行う)

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先ほどの説明のように、高血圧状態が続くと動脈硬化が進みます。

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動脈硬化が続くと、様々な病気の原因となります。
現時点でどのような状態なのか調べます(臓器評価)
ただ、全員に調べるのではなく、リスクが高い人に調べます。

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こちらは10年以内に心筋梗塞になる確率です。皆さんも、自分がどの程度のリスクなのか計算してみましょう。

中等リスク(or 高リスク)or冠動脈疾患・脳卒中発生確率6%以上
→現時点で動脈硬化がどの程度進んでいるか各種検査でcheckすることが望ましいです。

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