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9/6 ポルトガル生活でのプチハプニング 〜止まらない洗濯機編〜

リスボンに来てから3ヶ月が経とうとしているが、ラッキーなことに、これまでこれといったトラブルにも巻き込まれず、順調に友達もでき、病気もせず過ごすことができた(最近発症した謎の胃痛は置いといて)。

しかし本日、ついにプチハプニングを経験することとなった。


一昨日からの胃痛でダウンしていた私だが、今日こそは洗濯物をしないといけないと思い、2日ぶりに外出することにした。このアパートには洗濯機がついておらず、みんな近くのコインランドリーを利用している(洗濯機がついていないこと以外は、本当に完璧なアパートだと思う)。

仕事を終えて、一番近くのコインランドリーに行くと三つあるうちの一つはずっと前から故障中で、残りの二つはすでに使用中。ツイてないな〜と思いながら最近見つけた新しいコインランドリーに向かった。

もう一つのコインランドリーも、三つある洗濯機のうち一番小さい容量のものが壊れていたので90Lの洗濯機を使用した。こちらは先客がいなかったのですぐに使うことができた。コインを入れて、洗濯機のボタンを押すとドラムが回り始めたのだが、水が出てこない。洗濯機はただただぐるぐると回り続ける。少量の水と共に。

洗っているというよりは、ただ掻き回しているかのような洗濯機。怪しいなと思い10分くらい見つめていたけど、変化がないのでカフェで時間を潰すことにした。近くにお洒落なカフェを見つけたので、そこに入り30分ほど経ってからコインランドリーに戻るが、まだぐるぐるするだけ。ぐるぐるを見つめていたら少し具合が悪くなった。笑

3ステップくらいある工程のうちの、1ステップ目から何も進んでいない。おかしいなとは思ったけど、以前住んでいたアパートの洗濯機も、洗濯が終わるまでに異様に時間がかかっていたので、「そういうものなのかも」と思っていた。

時間がもったいないので、一旦家に帰りパソコンと本をカバンに入れ、また別のカフェに入り記事の執筆作業をしながら今度は1時間ほど待ってみる。流石にスタートボタンを押してから2時間も経てば終わっているだろうと見に行くと、、、、、


全然終わってなかった。

ずっとステップ1のままだ。ずっとぐるぐるしている。ぐるぐるしているだけで何も進んでいない。

しかし!幸いなことに、今度は人がいた。乾燥に来ているポルトガル人のお姉さんと、私の洗濯が終わるのを待っている中国系ポルトガル人のおばさんが2人。

おばさんに「もうかれこれ2時間待ってる」と伝えると、「2時間?!20分で済むよ!」と言われてやっぱり洗濯機がダメになってるんだと気づく。おばさんは洗濯機を早く使いたいから、ボタンをいろいろ押してみたり、全然関係ないコインを入れるほうの機械のボタンを押してみたりしていた。私ももう洗濯途中でいいから服を取り出したかった。

ポルトガル人のお姉さんが心配して声をかけてくれ、カスタマーサービスに電話をしてくれた。私のSIMカードは電話番号無しのものだったので、電話ができず困っていたのだ。

何度かかけてくれたけど、なかなか繋がらず、それでも何度も試してくれた。おばさんは痺れを切らしてどこかに行ってしまった。(ごめんよ、、、。)

やっとオーナーらしき夫婦が来て、隠れ非常停止ボタン(?)を押して洗濯機を止めてくれた。延々と回り続けていた洗濯機、もうずっと止まることがないのかと心配になった洗濯機がやっと止まった。

別の洗濯機を無料で使わせてくれることになり、私が使っていた90Lの洗濯機は今日から故障中の洗濯機になった。別の洗濯機のスタートボタンを押すと、所要時間は30分と表示された。私の2時間、、、。

今日から故障中の洗濯機

お姉さんにお礼を告げ、洗濯完了までの30分間をまたコインランドリーで待つ。お姉さんもオーナー夫婦も帰ってしまい、また1人になった。

Wi-Fiもないのでなるべくスマホを触りたくない。今回の出来事をぶつぶつ英語で話してみたり、大瀧詠一の「君は天然色」を口ずさんでみたりした。よく、「ずっと喋ってる」と言われるけど、私って本当にずっと喋ってるんだなと思った。

最後の30分間を待っていると、コインランドリーの前を通り過ぎたおじいさんが、「今何時?」と聞いてきた。時間を伝えると、「オブリガード!」と言ってまた歩き出した。時間が知りたいと思ったら、見知らぬ人にでも声をかけて聞いてしまうのが、ポルトガルのおもしろいところだ。

ポルトガルで生活していると、人に声をかけたり、助けたりすることへの心理的なハードルが低い人が多いと感じる。そういうところが好きだなと思う。

長々と書きましたが、以上が私に起こったプチハプニングでした。大したことないんだけど、あまりにも今まで何も起こらずに過ごせてきたので、おもしろい経験になった。

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