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ナポリピザに取り憑かれた話①〜ポルトガルの推しピッツェリア〜

ナポリピザに取り憑かれた話

最近の私は、何かに取り憑かれたようにピザを求めるようになった。ピザと言ってもピザハットやドミノピザで食べられるアメリカンなそれではなく、耳がふっくらモチモチのナポリピザだ。

ナポリピザの呪いにかかった日のことを、私ははっきりと覚えている。あれは9月の中頃、美味しいイタリアのピザが食べられることで有名なポルトガルのピッツェリア"Retrogusto"に行った日のことだ。

イタリア人も推すポルトガルのピッツェリア

リスボンの地下鉄グリーン(verde)ライン、Intedenteという駅の近くに"Retrogusto experience"というピッツェリアがある。ポルトガルに住むイタリア人が「ここは美味しい!」と太鼓判を押す店だ。人気のあまり、同じくグリーンラインのAnjos駅の近くに"Retrogusto84"という支店もできた。

これまでに日本でもナポリピザを食べたことはあったが、「ピザ沼にハマる」ということはなかった。しかし、ここRetrogustoでナポリピザを食べた時からすっかり沼にハマってしまい、抜け出せなくなっている。

ナポリピザの魅力は"耳"

これはナポリピザ全体に言えることではあるが、ピザの耳が美味しい。釜で焼き上げられた匂いが食欲をそそる。生地の表面は少し焦げてパリッとしているけど、噛んでみるともっちりとした食感で程よい塩味と酸味が美味しい。

私は幼い頃から、肉まんは皮派であり、エビフライは尻尾派であり、たい焼きは生地派である。ピザについても耳が重要と主張する派閥だ。そんなものがあるとすれば。Retrogustoのピザの耳は、私がこれまで食べてきた中で一番美味しかった。

ピスタチオベースのピザがおすすめ

また、この店にはピスタチベースのユニークなピザがある。トマトソースの代わりにペースト状のピスタチオが生地に塗られている。これがとても美味しい!ナポリ出身のルームメイトに聞くと、ナポリでの最近の流行りのスタイルだそうだ。きっと日本でも流行るだろう。写真の通り、真ん中に大きなブッラータチーズが乗せられているのも特徴的。

どちらもピスタチオペーストのピザ。ピザはハサミで切って食べる。

まだまだあるポルトガルの推しピッツェリア

ナポリピザに魅了された私は、9月中旬以降、冗談抜きで週一くらいのペースでピザを食べていた。Retrogustoにはもう3回は行ったし、リスボンの他のピッツェリアも試した。せっかくなのでリスボンのおすすめピッツェリアを紹介したい。

オーガニック素材を使用したイタリアンピザ

一つ目は"Valdo Gatti Pizza Bio" こちらは観光の中心地であるRossioやBixa-chiadoからも遠くない場所にある。ここでは、イタリア産のオーガニック素材(小麦粉、オリーブオイル、トッピングなど)を使用したピザが食べられる。この日は、イタリア人の友人は王道のマルゲリータを頼み、私はモルタデッラというボローニャ地方のソーセージが乗った"MORTADELLA E STRACCIATELLA"を注文した。トッピングのストラッチャテッラチーズもクリーミーで美味しかった。


Valdo Gatti Pizza Bio

フードコートで食べられる本格ピザ

リスボンのオフィス街SaldanhaにあるAtriumショッピングセンター内のフードコートでは窯で焼いたピザを食べることができる。

フードコートにある“Giorno”のメインは、具材やソースを自分でカスタマイズできるパスタだが、私のお気に入りは釜焼きピザだ。基本のマルゲリータは7.95€と良心的な価格。前述の二店には劣るが、肝心のピザの耳もふんわりとしていて美味しい。

Giorno

平日はここの近くのコワーキングスペースで仕事をしているのだが、昼休憩にここに立ち寄ってルッコラがたっぷり乗ったお店ピザを食べた。


ピザ禁止令の発令


このピザブームの今秋、11月初旬にナポリ旅行を控えていたのだが、ピザを食べたい気持ちを抑えることができず食べまくっていたのだった。そこで、一緒に旅行する友人から「ナポリにいくまでピザ禁止令」を発令された。せっかく本場のピザを食べに行くのだから、それまでピザ欲を高めてくれと言われた私。

ピザ欲最骨頂で向かったナポリ旅行のお話はまた次回。イタリアでの本場ピッツェリア体験をお楽しみに。

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