辛いときはふざけてみる
ある時期まで、人前でふざけることができなかった。冗談を言う、そもそも人前で話すことが基本的に苦手だった。
自分の発言に自信がなく、声は小さくなり、口下手に拍車をかける。
例外として、家族の前だけでは思いっきりふざけられた。
だけど外では基本だんまり。意外と印象は悪く取られず、おとなしくて礼儀正しい子と言われることが多かった。でも心では、友達と盛大にふざけて笑い合ってる人達が羨ましくてたまらなかった。
高校生になって、部活のマネージャーの子と仲良くなった。今までの友達は自分と同じ雰囲気の、おとなしい子が多かったがその子は違った。人気があり、明るくて笑顔が眩しい子だった。そんな子と話すことはほぼなかったので、最初はガチガチに緊張してうつむいていた。
そんな私に声をかけてくれたその子。私にも変わらず明るくて、冗談を言って和ませてくれた。気付けば、私もふざけられるようになっていた。時には話している内容の9割がふざけていて、大して意味がないことでもすごく楽しかった。
ふざけることは人との距離を縮めてくれる。大変なことがあっても、ユーモアを交えて人に話せば聞いた人も楽しいし自分もすっきりする。
辛いときこそふざけて笑いたい。
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