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60秒ルール

こんにちは、櫻井です。
元イルカ調教師の経験を活かし、応用行動分析学について発信しています。

今日のテーマは「60秒ルール」です。

褒めてるのに効かない

仕事や子育てで相手を育てる立場にある人が、一度は言ったこと、感じたことがある「褒めてるのに効かない」はなぜ起きるのでしょう?

こんだけ褒めてるのに伝わらないあいつが悪い!

そう感じてしまうのもわかりますが、これだけは断言します。
あなたの褒め方が悪い。

強いて言うなら褒めるタイミングが悪いんですね。
動物の行動原理で考えている以上、行動が繰り返されていないのであれば、褒めていないのも同然。

つまり、あなたから出ているご褒美が、そもそもご褒美ではないか、褒めるタイミングが悪いがゆえに効果が違うところに出ているのか

のどちらかです。

60秒ルール

タイトルにあるように、褒めるためには60秒ルールに従わなければいけません。

つまり「褒めたい」と感じた相手の行動の直後60秒以内に褒めないと効果が期待できないと言うものです。
60秒です。
61秒ではダメです。

動物の行動は、行動の直後60秒以内に起きた環境変化によって、将来繰り返すか繰り返さないかが決定します。
この60秒こそ重大なポイントなのです。

イルカの褒め方

では、イルカの褒め方はどうやっているんでしょう?
日本語も伝わらない相手に、良い行動が出た60秒以内に褒めるためには?

「ブリッジ」

を使っています。

ブリッジとは橋を意味する英単語です。
イルカのトレーナーの場合は口に加えている笛がブリッジです。
動物と人間の架け橋として非常に大切な役割を担っています。

上手にできたイルカに、その行動の直後に笛を鳴らします。
その笛の音は魚と特殊な方法で条件付けされているので、イルカはいかなる時でも笛の音を聞くと「褒められた」と言う感情を抱きます。

人をすぐ褒めるためには

では、人をすぐ褒めるためにはどうすれば良いのでしょうか?

それには、褒める専用のジェスチャーを作ることをお勧めしています。
ボディランゲージという言葉がありますが、日本人は海外に比べこの言語を使う方は少ないそうです。

しかし、目から入る情報は光の速さで相手に届きます。
たった60秒しか褒めるチャンスがないのですから、光の速さで褒めましょう。

特定のジェスチャー=褒めている。

ことが、相手と自分との間で約束できたらな、あとは良い行動の直後にジェスチャーを出せばいのです。
あくまでジェスチャーを例に挙げましたが、直接声かけることができるのであれば、それでも良し。
もちろん、相手に直接触れることができるのであれば、ハグでも良し。

大切なのは、あたなが持っている褒める手段というものが1つしか無いのか、複数持っているのか。
当然ですが、後者の方が褒め上手です。

まとめ 

​今回は「60秒ルール」をお伝えしました。

相手を褒めて伸ばすためには「すぐ褒める」ことが必須です。
さらには、その制限時間は60秒しかありません。
この限られた時間を「光の速さ」で褒めるために、今回の記事では褒めるようのジェスチャーを作ることをお勧めしました。

褒めることは時間との勝負です。
早く褒めたものこそ、本当の意味で相手を褒めていると言っても過言ではありません。

逆に60秒を超えて褒めている場合、あなたがやっていることは無意味に終わる可能性すらあります。

今回の記事が参考になれば、ぜひコメントください。
今日もありがとうございました。

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