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サロンの家賃・広告費・人件費はどのくらいが最適?

こんにちは。自分のサロンおよび会社が支払っている家賃や広告費、人件費やその他の費用。はたして、良いのか?悪いのか?、知り合いのサロン経営者に聞いたり、ディーラーさんや広告担当者の方などに聞いたりしても、意外と最適な基準が分からないですよね。これまで数千サロンを見てきた経験から、今回はそんな疑問をカタチにしていきます。


1、最適な家賃は?

結論からいうと、銀座・表参道・渋谷・新宿等の都内激戦区なら売上の10%〜15%程度。都内激戦区は家賃がびっくりするくらい高くて、坪2.5〜3万程度なら安い方。ちょっと好立地やハイスペック物件だと坪4~5万もザラです。20坪で家賃100万円ですよ。売上も700万円〜1000万円くらい作る必要があります。
横浜・名古屋・大阪等の都市なら7%〜12%程度。その他の地方なら3%〜10%程度、ぐらいかなと思います。もちろん、サロンの月商によっても変わるし、ブランディングできるカッコいい物件やハイスペック物件だったり、路面店や階数によっても変わります。逆にいうと、この範囲程度に抑えないと、利益が出しづらいと思います。うちの場合、ブランディングさせたい店舗は10%前後の家賃を目安にします。それ以外は3%〜8%程度です。あとは、内装費で調整しています。

2、最適な広告費は?

広告費の大半はHOTPEPPER Beautyではないでしょうか。サロンのブランディングやウリが明確なサロンやSNSによる個人集客に成功しているサロンは、ライトプランでも100人単位で集客できてしまうため、広告費が売上の1〜2%に抑えられてしまいます。最高ですね。まあ、こういったサロンは全体からすると少数派。バリューやプラチナプランの場合、5〜10%未満ならまあまあでしょうか。10〜15%程度になっている場合、家賃が先ほどの比率の安い方にいれば良いと思います。ただ、家賃比率も高くて、広告費比率も高い場合、新店舗のオープン時を除くと、ちょっと厳しいですね。投資にまわす原資が作れないし、内部留保も作れない。今後のウリや出店場所を見直すべきです。
全体感としては、5%未満なら集客に成功できてるなと思います。激戦区だと10%未満なら合格点でしょう。

3、最適な人件費は?

スタイリストとアシスタントの比率によって違いますし、生産性によっても違います。一人当たりの生産性が70〜80万円程度のケースの場合、スタイリストのみで構成のサロンは40〜45%程度、ハイキャリアの方が多いともう少しプラスですかね。アシスタントが全体の2〜3割だと50%ギリ超えるか超えないか。新卒多めで3割以上のサロンだと55%くらいいくでしょう。スタイリストで人件費を調整し過ぎると、他のサロンに移ってしまう可能性がでます。
私の仲が良いトップサロンの方達に聞くと、全国的に中途スタイリストの獲得難易度が上がっている様子で、新卒や若手採用に力を入れています。うちもお陰様で新卒や若手の応募が多く、人件費は上がりますが、会社の成長を考えると先行投資として必要になるので、その分を新店舗出店時の家賃や広告費の削減でうまく調整するカタチをとっています。

まとめ

いかがだったでしょうか?
最近は特に最低賃金の高騰や人手不足により、人件費は増加傾向にあります。成長しているサロンを見ていると、新卒向けにアカデミーを作るサロンが増え、早期に若手を戦力にできる仕組みを整えています。その場合、多少人件費があがったとしても、早めにスタイリストとして売上を計画できるため、思い切った採用戦略がとれます。また、シェアサロンの登場により、指名のあるスタイリストには給与や働きやすさで還元する必要があります。いずれにせよ、体力のあるサロン経営、柔軟な経営が求められますね。
あと、今回の比率は、ある程度出店をしていったり、私がこれまで見聞きした数千サロンをまとめるとこの程度になりました。しかし、1〜3店舗くらいだと例外も多くあると思います。特に、オーナーがトッププレイヤーの場合はこの比率にあてはまらないパターンもあるので、その場合は自分の売上や給与(アシスタント含む)を抜いた数字で計算してみたりされてくださいね。ではまた。


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