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55歳で1億円持っているのと同

仮に30歳で3000万円の資産がある場合、5%の複利で運用できると仮定した場合、25年後にはなんと1億円以上の資産を築くことができます。つまり、給料の全額を使い切っても55歳の時点で1億円の資産を構築することができるのです。これだけあれば、老後の金銭面の心配はほとんど消えてなくなります。50代の時点で退職することも可能です。この年齢になると、子供たちが大学を卒業して毎月の支出も減少します。将来に向けた準備が進められる段階になります。
 
5%の利回りで運用するというのは、高い基準かもしれません。現在の世界的な日本株ブームのあおりを受けて、日本国内では5%以上の配当利回りを持つ銘柄は少なくなっています。しかし、海外に目を向けると5%以上の金利を持つ株式や債券などの金融商品は数多く存在します。例えば、無リスクとされる米国債券でさえ、1年の短期や10年の長期でも5%近いリターンが得られる表面利回りがあります。たとえ金利が下がっても、その時は債券価格の上昇で大きなリターンが見込めるおまけつきです。なので、5%以上の利回りは夢物語ではありません。過去のデータを見ると、世界の株式市場はおおよそ7%程度で成長してきました。
 
これを考慮すると、5%のリターンは決して不可能な数字ではありません。ただし、現在の経済状況を鑑みると、将来の経済成長は鈍化する可能性があるという点について議論がなされています。これまで経済学者は何度も経済成長の終わりを唱えてきましたが、インターネットの登場やスマホによる技術革新により限界をなんとか乗り越えられてきました。しかし、欧米中の人口動態等を客観的に分析すると今後もそれが続くか懐疑的なのです。アメリカの株価が急騰してきましたが、今後も継続的に上昇し続けるかは不透明です。

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