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Encraft #14 イベントレポート: メルペイ Tech PR Roadmapを作成した話

2024年5月28日、オンラインで開催された「技術発信文化の作り方 - Encraft #14」に参加しました。

ここでは、取り急ぎ、株式会社メルペイの地田美紀(mikichin)さんによるセッション資料をspeakerDeckに公開いただいたので、「メルペイ Tech PR Roadmapを作成した話」の内容を振り返りレポート書いてみました。

セッション概要

  • 登壇者: 地田 美紀(mikichin)/ 株式会社メルペイ

  • 経歴: 大学卒業後、人材紹介の営業、キャリアカウンセラー、IT領域の採用担当、新規事業担当、広報PRを経験し、2021年8月にメルペイに入社。現在はTech PR担当として、エンジニア向けのX運用、テックブログの推進、技術イベントの企画運営などを行っています。

  • 内容: 2023年10月からTech PRの属人化を緩和し、社員の技術発信カルチャーと技術発信モチベーションを向上する目的で、技術発信カルチャー推進PJをスタートし、その過程で作成したTech PRのRoadmapの成果を紹介。

セッションのポイント

1. Tech PRの役割と挑戦

mikichinさんは、Tech PRがメルペイのエンジニアリング組織の成長に不可欠な要素であることを強調しました。
Tech PRは、候補者体験(Candidate Experience)従業員体験(Employee Experience)の両面において重要な役割を果たしています。

2. Tech PR Roadmapの作成背景

技術発信カルチャーの推進プロジェクトの一環として、今年初めてTech PRの属人化を緩和するためにRoadmapを作成しました。このプロジェクトは、エンジニアリング組織全体で技術発信に取り組む文化を醸成し、発信者数と発信数を無理なく増加させることを目指しています。

3. Roadmapの内容

具体的な内容は以下の通りです:

  • External Vision: 社外からの認知をどう高めるかを定義。

  • Internal Vision: External Visionを支える社内の状態を目指し定義。

  • 指標の設定: 各Visionが達成されているかを測る指標を決定。

4. 成果と今後の取り組み

Roadmap作成の成果として、技術発信を大切にする理由を改めて言語化し、Tech PRの属人化を緩和する動きが見られました。また、FY22はご自身がジョインされてから、技術発信数が格段に上がったという偉業を成し遂げました🎉
今後は、このRoadmapをもとに、FY23の数字目標と年間スケジュールを作成し、エンジニアリング組織全体で取り組んでいく予定みたい。

5. 質疑応答

Q1: Tech PR Roadmapの具体的な成果を教えてください。
A1: mikichinさんは、Roadmap作成により、技術発信の属人化が緩和され、技術発信カルチャーがエンジニアリング組織全体で醸成されたことを挙げました。
具体的な成果としては、技術発信に取り組むワーキンググループが自発的に立ち上がり、メンバーの技術発信意欲が向上していることを報告しました。

Q2: Roadmapを作成する際の最大の課題は何でしたか?
A2: 最大の課題は、組織全体での合意形成と、各Visionが達成されているかを測る具体的な指標を設定することでした。特に、EM(エンジニアリングマネージャー)やVPoE(Vice President of Engineering)との意見交換と調整に時間がかかったとのことです。また、全エンジニアにはアンケート回答/フィードバックを協力したことで、普段意識しない人も巻き込んで策定したため、情報発信文化ができたとのこと🎉

感想

mikichinさんの発表から、Tech PRの重要性とそれを実現するための具体的な取り組みがよく分かりました。メルペイの取り組みは、他社のTech PR活動にも大いに参考になる内容でした。

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