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夏の京都 ルーヴル美術館展 愛を描く

東京に三男の顔合わせに行った3月、国立新美術館でルーヴル美術館展をしていました。

見に行きたい気持ちはあったのですが、人が多く混雑してなかなか見れないし、予約するのも面倒で諦めました。

でも本当はルーヴル美術館展はちょっと気になっていたのです。

神様はそんな私を見捨てなかったのかも☺。
なんとヨシタケシンスケ展のようにまたまた旅先の京都でタイミングよく見ることができました。

暑さで疲れていたため、涼しい美術館で過ごせたのもラッキーでした。

当日予約なしで入館でき、あまり混雑していませんでした。

それに何より嬉しかったのは、京都市美術館が2020年にリニューアルした京都市京セラ美術館に行けたことです。 


和洋折衷の歴史ある建物
ゆったりした中央ホール
おしゃれな照明


今回の展示はプロローグとⅠ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
の構成で、色々な愛の表現73点のボリューム満点の展示でした。
神話画や宗教画、風俗画などがありました。

私は絵のことはよくわからないので、簡単な感想ですがお付き合いくださいね。

プロローグ 愛の発明

フランソワ・プーシェ
「アモルの標的」

上の写真は大きなポスターです。
まず写真を撮ってゆっくり進みました。

まさか会場に入ってすぐに見れるとは思っていません。
写真の作品がいきなり最初のプロローグのコーナーにどーん展示されていてインパクトがありました。
いきなり見たかった可愛い作品に出会え❤を掴まれました。

アモル達(キューピッド)はそれぞれなんとも言えない表情をしているのです。
ハートに矢がささったのは愛の誕生の瞬間なのでしょうか。

我が家の長男もやっと矢がハート❤に刺ささったのでしょうね。アプリで出会っても矢は刺さるみたいですよ。

的にはいくつも穴が空いてるし、落ちた矢は燃やされているということはなかなか的のハートは射止めれないのです。

刺さった矢も途中で折れたり抜けたりしないといいなと、結婚の顔合わせに行ったあとだけに考えさせられる絵でした。
この絵葉書を買ったので、かわいいお嫁さんにお手紙を書く予定です。

Ⅰ 愛の神のもとにー古代神話における欲望を描く

この部屋はヴィーナスなど神話の中の愛のコーナーです。
愛の神アモルの誕生から成長していく姿、プシュケとの結婚などのいくつかのアモルの絵が可愛く美しく描かれていました。

Ⅱ キリスト教の神のもとに

私は宗教画が好きなので眠る幼子イエスやキリストの十字架降下、マグダラのマリアなどの絵も心に残りました。
今回はなぜか暗い気持ちになり胸がキュッと苦しくなりました。

Ⅲ 人間のもとにー誘惑の時代

愛の駆け引きや誘惑、エロティシズムが描かれた作品がたくさんありました。
かんぬきという作品が、題名といいちょっと想像が膨らみ気になりました。

イタリアの婚姻契約という作品は、ちょうど顔合わせで婚姻届に夫が緊張してサインをした後なので、なんだか絵がシンクロしてドキッとしました。

Ⅳ 19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇

最後のコーナーは写真撮影ができる部屋でした。
見に行かれる人のお楽しみのために2点だけにしますね。

フランソワ・ジェラール
「アモルとプシュケ」

見たかった作品です。
人間のプシュケと天使のアモル。
どちらも無垢な感じで美しかったです。
別名は「アモルの最初のキスを受けるプシュケ」です。

クロード=マリー•デュビュッフ
「アポロンとキュバリッソス」

古代神話の男性同士の愛が描かれた作品です。


昔は今より周波数の高い次元だったのでしょうか?
天使や神様がそこに見えていたのかもと感じるくらいどの絵も繊細に描かれていました。

その時代に絵筆を取って描いていた画家はいなくなっても、彼らが見つめていた時間や空間は作品の中に残っているのでしょうか。

例えば大きな丸い額縁の絵は、まるで私が鍵穴から覗き見をしてる感覚になった時、過去と現在が繋がった不思議な気持ちになりました。


新たな人生をスタートする長男の笑顔を見たあとのルーヴル美術館展は、心に残る幸せな時間になりました。
東京でなく京都で見る意味がありました。

さてさて長い夫婦生活の我が家
我が家の愛の形は?
馴れ合い 
いたわり合い
助け合い
支え合わざるを得なくなるシニアです。
刺さった矢はまだ朽ち果てていないかな?

そんなシニアの京都の旅
もう少し付き合ってください。


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