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【詩】願いごと

きらきら瞬く、小さな星々
つかめない やるせない 擦り抜けてく

ああ、 この手が自由にきらめくそれに触(さわ)れるような
そんな風に生まれたかった

光が優しげに瞬いて 私の頬をかすめてく

もし一億年後でもあなたに会えるなら
私、それだけで この先もやっていける気がするの

そううそぶいて微笑んでみた

夜空に向けた約束のような一人ぼっちの誓い 
あなたの元に音なって届いたりしないかな そうならいいのにな

会いたいけど この足では頼りない
はかないと言うほどでもなくて されどたくましくもない我が身で
今を生きている

そばにいたいなぁ
話がしてみたい

この命、 愛しいと思えるものだけにすべてを捧げていたい


だからね、 あなたの人生の一部をください
一番にはなれなくても 世界が終わる時に手を繋げないかもしれないけど
それでもね 一緒にいてみたい 

ほんの一部でも ささやかな交わりを

吐息が、ほのかに、夜気に 溶けては揺らめいて
こうして、物思いにふけっていても
一人で生きていけるわけではないのです

そして、誰かがいればいいと言うわけでも決してないから

こんな私でも、と言う枕詞をつけることは きっとずるいのだともう気づいてる。
私があなたの隣にいたいの いきていたいよ

あなたにとっては 数多のかかわりの中の小さな星屑だとしても
私にとっては、一生ものの 何にも変えられない。 一等星

救いあげてくれた唯一

応えたい この魂で 
たとえこぼれ落ちようと 光の粒をこの手に掬い取ってはかき集めてる

不完全な体でも
心はあなたの声や音で溢れてく

やっぱり捕まえたい この身で その眩い世界で一番の宝物
この手のひらに包むことはできなくても あなたが一番だよって伝えたい


ゆっくり立ち上がる 一歩ずつ歩きだす
どんなに誰かに追い越されても 立ち止まって、時折くず折れてしまっても

あなたの元まで今から会いに行こうかな 
雨が降れば怯んでしまうような 儚いからっぽの器を抱えて 
あなたの名前を呼ぼうとするの 
ぁあ、これは甘えだ 
情けない私のまま会いたくはないや、と意地張ってあとずさり

だけど、でもね、
もし一億年後までわたしを待っててくれたなら、
その声をつかめるよう、 片方の手を懸命に伸ばしてみる

ふわふわりと少うし 身軽に浮かぶからだ
哀しいことも 愛しいことも抱えてみる 
きっと重くはないよ それはまざり合って私の一部になるから 
いつか溶け合うまで 
愛せるように ゆうわりひょこひょこ、 足を動かす

飛べないし、走れないのだもの 苦しいよ
だけど、 景色が変わる 
歩を静かに進めて 見えるもの、ぜんぶ大事にしていこうかと思うのだ

会えたら何話そうかなってゆうらり考えて
たったひとりで抱きしめるなんてまだできそうもなくって
それでもさ はるかその先でたどりつく あなただけの希望になりたい 
身勝手な願い事 

やさしい記憶がまたうまれたなら きっと笑ってみせるから 

わたしはあなたをみつけるよ どこにいても どんな顔してても 
その頬をいつでも包みたいほど愛している

あなたはどうだろ 
きっと私がか細い声をあげた時 他の空を見上げているかもしれないね 

だけど私がその手のひら強くひけば 振り払うことのないやさしさ 
それが怖くて 嬉しくて 

私はまたあなたの声に飛びこんでいく

なんども なんどでもって言ってくれた あなたの わたしのために

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