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さかさ近況④

 ちょっと日が空いた。めっぽう忙しかったからだ。

授賞式に行ってきた

 初めて(たぶん)授賞式というものに出席した。コロナ禍ということで、短い式ではあったが、坂崎は大変に緊張した。しばらくトイレに籠った。
 壇上では短くスピーチもした。2笑いほどとれたのでよしとする。落語を聞いたおかげかもしれない。
 正賞の松井さんともお話ができてよかった。作品を読んでいただければわかるが、作品通りの方だった。芥川賞の授賞式でまた会うことを約束して別れた。なんだったらノーベル賞とかでもいい。

「あたう」について

 現在、三田文學のサイトで、受賞作の「あたう」を読むことができる。

 あまり自作について語るのは野暮というものだが、コミットメントとデタッチメントの話ではある。ただ、選評でもあったが、そこらへんがうまく機能しなかった感は否めない。精進である。
 残念ながら式ではオンラインのみの参加だったが、青来有一先生はけっこう推してくれていて、同時受賞でもいいのではないかと仰ってくれたそうだ。リップサービスかもしれないが、ありがたいと思うと共に、なんならもうちょっと推してもいいんですよ….。

 選評については三田文學2022年春季号で読める。小池昌代先生は厳しいことを書いたもしれないがと仰っていたが、あれで厳しかったら私の親はどうなるんだという感じのとても物腰の柔らかい選評であった。
 また、松井十四季さんの「1000年後の大和人」も読める。ガツンとやられる小説なので、ぜひ読んで欲しい。

星々短編小説コンテストの佳作

 作家のほしおさなえ先生が主催する「星々短編小説コンテスト2022」で、短編部門の佳作をちょうだいした。

「書店」がテーマで、私は「小田島書店」という短い話を書いた。内容は前々から考えていたとはいえ、締切日に一気呵成に書いたものだから、読み返すと誤字やら微妙な文法が多くて恥ずかしいので早く校正したい。
 5月下旬の『星々』という雑誌に掲載されるそうなので、みなさまごひいきに。

文學界が売れている

 文學界の5月号がずいぶん評判のようだ。

「幻想の短歌」特集と、新人賞受賞作「N/A」のおかげみたいだ。感想はどこかで書きたいが、圧倒的に時間が足りない。
 という人が多いのだろう。当たり前だが、私のエッセイは読まれてるのかよくわからない、と書こうと思っていたら、感想を書いてくれた人がとてもうれしかった。よいにしろ悪いにしろ、反応がなければなかなか書けない。いや、やっぱりほめてもらえたらうれしいので、どんどんほめてほしい。私もどんどんほめたい。
 でもまあ、文芸誌を買ってもエッセイまで読まないよなあ、とは思う。お前はジャンプの読者投稿のコーナーまで読んでいるのか?と訊かれると、まあ、確かに。ごめんなさい。


 新年度は忙しい。みなさまもご無理なさらないように。