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さかさ近況⑤

 最近はあんまり書くことがない。が、書く。

ご依頼をちょろちょろもらっている

 ありがたいことに、小説のご依頼をいくつか頂いている。私は筆がはやいほうではないのだけれど、締切はなんとか間に合わせたく、いろいろ調整しながらやっている。こう見えて現実世界に生きる人間でもあるので、仕事と家庭の兼ね合いもなかなか大変であるが、今のところはお断りすることなく引き受けると思うので、勇ある編集人はご連絡されたし。告知はおいおい。

「電信柱より」

 第3回百合文芸コンテストでSFマガジン賞を頂戴した「電信柱より」。

 橋本さんのツイートで知ったのだが、はるこんで大森望氏が、藍堂ツバメさんの「鯉姫婚姻譚」に出てくるつらら女の性別の鑑定の話から、拙作をあげてくれたらしい。というか、ご存知だったことに驚いた。ひょえええである。ひょええええ。

生き物が増えた

 子供のころは興味はなかったのだけど、子供が生まれてからはなぜか生き物が家に常駐するようになった。オタマジャクシはもう手まで生えてきたから、もうすぐカエルっぽくなるだろう。テントウムシはとつぜん卵を産んだし、ショウリョウバッタもいる。カタツムリの卵はなかなかかえらない。たぶんそのうち小説に出てくると思う。

「あどけない過去の領土」が面白い

 一階堂洋さんの「あどけない過去の領土」が面白い。

  一読して、結構エンタメに寄った書き方だな、と意外に思ったのだけれど、しっかりテイストが出ていてよかった。何だろう、映画なんかだとわかりやすいんだけど、作風がどんなに違っても、同じ監督の撮った作品って、なんか味が似てません? 会話の再現が重要な要素になるのだけど、切り口がうまい。

 一階堂さんのは面白いのもあるんだけど、感覚がちょっと自分と似ているところがあるのかな、とも思う。もうちょい読まれておくれやす。