〜冬のコンポタが美味しい話〜

忘れられないコンポタがある。

数年前、わたしは雪上バギーで雪山に水を汲みにいく仕事をしていた。
車も入れない、雪上車も入れない山道を通り、湧水を汲んでいた。

時たま、そこにガスコンロを持っていき、雪山コンポタタイムを開催した。
インスタントの粉末コンポタと、汲みたての水をガスコンロで沸かして飲むコンポタが、それはそれは絶品だったのだ。

当たり前だが、雪山は気温が低い。そのため水もなかなか沸かない。凍てつく寒さの中、暖をとりながら沸騰を待つ。火を止めた瞬間に冷め出す湯。アツアツではないそれは、身体に心に染み渡るあたたかさだった。
 

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冬。かじかんだ手をあたためながら飲むコンポタは、美味しい。これは多くの人が共有する事実ではないだろうか。コンビニで、自販機で、つい手に取ってしまう人も多いだろう。
コンポタとは、冬に輝く飲み物だ。

今冬はスキー場で働いているが、自販機の中身を補充する際、他のどの飲み物よりもダントツでコンポタが減っている。
お客さん方はさすが、ただでさえ寒い冬にさらに寒い雪山に来るだけのことはある。冬の醍醐味を知っておられるのだ。
雪山で飲むコンポタは、平地それの3倍美味しい(当社比)。

寒ければ寒いほど美味しくなり、身体はもちろん、心まであたためてくれる気さえする。
 

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冬には冬の、寒さの中では寒さの中での楽しみがある。
移り変わる季節の中で、それぞれを愉しむことこそが、“贅沢” ではないだろうか。
 
 
冬のコンポタ、お勧めです。
できるだけ寒い時に、ぜひ!!
 
 
 
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夏は冷たいコンポタが美味しいので、結局のところコンポタはいつも美味しい。

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