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ユニセフ募金
「マルセリーノは極度の栄養不良に陥り、命の危機に瀕しているのです。」あ~ん、あ~ん、と泣いているマルセリーノ1歳。
既にユニセフに保護されていて、安心してみることができるからでしょうか。かわいいです。支援を求めるCMで「たとえば1日100円、ひと月あたり3000円。」って、まぁまぁ大きな額ですな。
現在、日本は支援をする立場ですが、戦後から1964年まで、ユニセフから脱脂粉乳などの援助を受ける国だったそうです。
私は小学生のころ、疑問に思っていました。支援を受けなければ大きくなれないアフリカの子供が、ユニセフの支援で大きくなって、その子供はやっぱり支援を受けなければ大きくなれないなら、私たちは永遠に募金をしなければならないの?と。当時も今もアフリカの多くの子供たちが低栄養状態のようです。40年以上の時を経て、マルセリーノを目にして、その疑問を思い出しました。
アフリカの大地に暮らす人は、天空がお椀を伏せた形の屋根だと思っている、と聞いたことがあります。大きな屋根に守られているから、堅牢な家を建てる必要はないのだそうです。なんだかアフリカで暮らしてみたくなりますが、実際には干ばつやHIV感染症など、事態は大変深刻です。
クレイトン・M・クリステンセンという方が『繁栄のパラドクス』という本にアフリカでのビジネスについて書かれていて、アフリカで携帯電話が売れまくっていることを紹介されています。7日間歩かなければ会えない遠くの人と、携帯電話ですぐにお話ができる、こりゃいい!と大人気なのだそうです。固定電話は普及しなかったけれど、携帯電話はどんどん普及しているのですね。
当たり前のことではありますが、支援は、相手が何に困っているか、何が要るのか、よくよく相談したほうがよいと思います。マルセリーノに必要なことは何なのでしょうか?大きくなったマルセリーノが「あの栄養補助食は不味かったー。私、もっと美味しいのを作れるよ!」なんて言ってくれたら、ちょっと凹むけど嬉しいです。
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