sako

佐近田展康(さこんだのぶやす)。人工音声、メディアアート、メディア理論研究。フォルマン…

sako

佐近田展康(さこんだのぶやす)。人工音声、メディアアート、メディア理論研究。フォルマント兄弟の弟、ノイマンピアノの相棒。名古屋学芸大学映像メディア学科サウンド分野教授

最近の記事

〈機械〉の存在論に向けての予備的考察 -1

〈機械〉なるものを、人間の諸目的に従属する「手段」の概念から切り離し、「機械そのもの」として考察する準備作業。そのために〈機械〉に対する歴史的な「存在了解」のあり方を、「物神機械」「怪物機械」「亡霊機械」の3つの概念を通じて提示し、それぞれの具体的なテクノロジーの様態と、それをめぐる社会思想史の流れを議論する。本稿は、2023年に出版が予定させれている書籍の補遺として準備している。そのためにまずリンク先のURLを確保した。内容は書籍出版までに徐々に書き進める予定・・・でしたが

    • ベルナール・スティグレール思想の私的要約

      はじめに フランスの哲学者ベルナール・スティグレール氏が2020年8月5日に亡くなった。享年68歳だった。 スティグレールさんと初めてお話したのは2009年の冬だった。石田英敬さんが主催する東大本郷のシンポジウムの後だった。フォルマント兄弟の三輪眞弘さんと一緒に聞きに行き、『フレディの墓/インターナショナル』のDVDを差し上げた。なぜかといえば、この作品のコンセプトとそのとき一緒に公開したエッセイは、氏の著作『象徴の貧困』から少なからぬ影響を受けていて、そのお礼としてどう

    〈機械〉の存在論に向けての予備的考察 -1

    • ベルナール・スティグレール思想の私的要約