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放課後の黒板

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拙作『雨の降る日は学校に行かない』のあとがき
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死にたいノート

死にたいノート

 自分の声なんて、誰にも届かないんだと思っていた。悲鳴を上げても、誰かに届く前に、掠れて潰れて、消えてしまって、気付いてなんて、もらえないんだと信じていた。

 架空の遺書をノートに綴る女の子が、そのノートを落としてしまう、というお話です。

 まだデビューするよりも昔に、自分のブログに、詩のようなもの、を載せていました。それが『死にたいノート』の原型です。死にたい、死にたい、と綴られた言葉は、そ

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好きな人のいない教室

好きな人のいない教室

 だって、わたしたちは、たまたま同じ年に、たまたま近くで生まれただけに過ぎない。たったそれだけの理由で一緒くたにされて、教室という狭い空間に閉じ込められてしまう。自分に嘘をついてまで、そんな繋がりを大事にする理由なんて、ほんとうは、どこにもないんだ。

 恋をしたことのない、それ故に、教室から浮いてしまう、女の子のお話です。

 世の中は恋のお話で満ち溢れているけれど、僕たちのリアルな青春には、そ

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ねぇ、卵の殻が付いている

ねぇ、卵の殻が付いている

「あたし、大きくなんないよ。絶対、途中で死んじゃうよ」

「それでも、今は生きているじゃないの。なっちゃんは気付いていないかもしれないけれど、今もじゅうぶん、大きくなっているんだよ」

 二人の少女の、保健室登校のお話、です。

 子どもの頃、自分は絶対に大人にならない、と思っていました。

 たぶん、大人になる途中で、死んでしまうだろうなぁって、漠然と考えていました。だから、大きくなることはない

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