シャボン玉とんだ宇宙までとんだ(2023/10/28_ソワレ)
何年ぶりやろう、シャボン玉。
前にやった町田の公演以来だから、7年くらい?
音楽座(その時は「ミュージカル」ってついてなかった)の舞台を初めて生で観たのは「マドモアゼル・モーツァルト」やってんけど、その前に映像(テレビでやってた気がするんや)で観たのがシャボン玉なので、やっぱりここは原点なんてすけども。
高校生の時、社会人になってから(ここまで大阪)、町田公演、そんで今回。
多分、音楽座の中では一番繰り返し観てるんやないかなあ。
ちなみにわたしは佐藤さんバージョンのゆうあんちゃんは知らなくて、パパ畠中さんのゆうあんちゃんを観てたりします。
まさか、親子で同じ役やるのをこの目で見られるとは。
なかなか面白いめぐり合わせですよね。
それぞれが結構な年数あけての観劇やから、あんまり前のやつがどうやったかというのは覚えてないんですけども。
ただ、今も一番印象に残ってたのは、飛行機が落ちたという話を刑務官から聞いたあとの、お佳代の「ゆうあんちゃん!!」って悲痛な声で呼ぶシーン。
あれは一番最初にテレビで観たときですら号泣した記憶がある。
(毎回言うけど、土居さん最高)
でも、実は今回一番ぐっと来たのは、「守ってブレンド」のシーンなのでした。
やー、これちょっと予想外でした。
わたしの中では、ラス星人の出てくるシーンって、お笑い担当やったんですよ。
いや、まあ実際そうなんですけどw
クスッと笑えるシーンを提供してくれる愉快な三人組にまさか泣かされるとは、全然予想してなくて。
3人のお佳代に対する優しさが、ホントに伝わってくるんですよね。
3人それぞれのお佳代への愛がたまらんのですわ。
去年のラブ・レターの時から、わたしのなかで急上昇中の岡崎かのんさんがまた良くてですね!!
この人の歌、好きやわあ。
優しい中に力がある感じ。
あとはやっぱりゆうあんちゃんがおっちゃんから守ろうとするとこね。
あれは泣けます。
畠中さんの歌も良かった。
個人的に残念やったのは、新婚さんのシーン。
あれ、前はお佳代がベールかぶってるとこあったと思うねんけど、あれ、なかったよね?
あの慎ましい幸せ感がなくなっちゃったのは、ちょっと残念。
あと、これってもともとそういうシーンだったのか全然覚えてへんのやけど、お佳代が捕まったあと、作曲家の先生とかとも一緒に喫茶店で、「前を向こう」的なナンバーを歌うとこ。
あれがなんか個人的にはしっくりこんのよねー。
ゆうあんちゃんは、お佳代と結婚するつもりでいるからいいとして、マスターは「仕方ない」でお佳代を切り捨てようとしてたん?と思ってしまって。
そりゃ、悠介の将来を考えてあげなきゃって気持ちはすごく強いと思うんです。
でも、短い期間とはいえ、お佳代だって、十分「身内」みたいなもんになってた気がするんですよね。
なのにそんな明るく歌えちゃうの?っていう。
そこだけがなんとなく釈然としなかったかな……
とはいえ、全体通してみたら、多少時代的に無理なところがあるとはいえw 今観てももいい作品やなあと思うわけで。
高校生の当時は、10年経って「老けたやろ」というお佳代に、「そうやんな、多分30過ぎてるよな」とか思ってすごく共感してたんですが、今となっては「いやいや、まだ十分若いで!!」と思ってしまうおばちゃん……w
あれかな。
ぐっと来るシーンが違ってるのも、やっぱり観る歳で違うんかなぁ?
そういうのもオモロイね。
またおばあちゃんになったころにもっぺん観てみたいなあ。
その時どんなふうに感じるかが、今から楽しみです。
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