個人主義・実力主義が流行する中で、後追いすることなく、あえて組織を輝かせる身の処し方に勝機がある。

急速に人々が求めるものが変わってきている。

マズローの欲求5段階説でいえば、
どの学校やどの会社に入っているかどうかで評価される様な「社会的欲求」の時代が終わり、
今は、個人でどのくらいブランドを持っていたり、稼げているかなどを評価する「承認欲求」の時代に入っているし、
さらに、もう既に個人の実力で生きていけるイケている人たちは、自分に何が出来るのか?どんな経験ができるのか?といった選択肢で動く「自己実現の欲求」の世界に居る。

現実の世界がこのくらい既に変わっているのに、日本の教育や就職観、会社内の評価軸がいまだに、どの偏差値とか、どの会社、どのポジションといったものでしか語られないので、先を行く人とはドンドン差がつき続けるのだろうし、個性を出すことを良しとしない日本的組織は海外と比べても不利な状況が続くのだろう。

また、実感値として、今の日本で「自己実現の欲求レベル」を生きてくださいと言われて、それを許容できる組織がどのくらいあるのか疑わしいし、働き方改革といってもお上が民間に指示するまで動けない状況にある。
副業ですら、建前では認めるが事実上は禁止するということが実態であり、染み付いた風土を変えるのはかなり難しいだろうし。
制度を変えたり、何か一時的に教育を施しても、染み付いた風土は早々に変わらないし、本当に尖がった人材やイケている人材はタテマエ臭を感じ取って来ないだろう。

どうすんだ?ということだが、

変に個人主義を導入しても、効果がないし、却っておかしくなると考える。

答えは、全体主義2.0、家族経営2.0にある。

マズローの説には、6段階目があるらしい。

「自己超越の欲求」である。

自分の役割や利益のためにではなく「ただの一人の人間」として在ることで、結果としてエゴを超えて、組織や全体のために動くことを喜びとする段階というのでしょうか。

ここにビジネス面で、チャレンジできるのが日本人だと思いますし、ここに未来の働き方の鍵があると思います。

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