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和食はいやだ:その後 シェパーズパイとパルモンティエ

フランス製のシェパーズパイ……だめかなぁ。
ナショナル麻布の説明にはシェパーズパイって書いてあったから、大丈夫かなぁ。

キョーコさんにそういったら、シェパーズパイの定義を教えてくれた。
シェパーズパイは羊の肉なんだそうな。
なるほど、だから羊飼いのパイなわけね。
で、それが牛肉とかだと、コテージパイなんだそうな。
なるほど。
田舎料理なわけだ、cottage だから。

ちなみにフランス語のHachis parmentierはアッシパルモンティエとでも発音するんでしょうか。私の発音では、我が家のフランス語使いには通じませんでした。苦笑
Hachisが挽肉らしく、これは別にラムでもビーフでもよさそうです。

どうでもいい話ですが、羊飼いというのは社会的には最下層。
聖書の世界ではかなり身分が低いと聞いたことがある。
これは全く想像だけれど、それをシェパーズパイとして
英語ではコテージパイと区別しているっていうのは興味深い。
なんとなく、線を引きたい意識を感じるから。

そして、ケンブリッジ出身のそこここに階級意識を感じるおじいちゃんが、コテージパイじゃなくてシェパーズパイが好きっていうのも、
階級意識の強いイギリスの彼の好みとしては面白いなぁと思ったりもする。

ちなみに、おじいちゃんには妹さんがいるけれど、
妹さんもケンブリッジ。
当時、大学に進学する人がほとんどいなかった時代に、
二人ともケンブリッジって、私には想像ができないほどすごいことなんだろうなぁと密かに思っている。

そして、もう一人イギリスの大学を出ている年配の知り合いは、
大学で、君たちはタイプを習う必要はないと言われたと言っていた。
なぜか?
君たちはセクレタリーを使うポジションに着く人間だ。
タイプはセクレタリーが打つものだ。

だから、彼女は未だに2本の指でしかタイプが打てない。
これは、イギリスの階級教育の弊害だ
と言っていたけれど……たしかに
おじいちゃんも人差し指2本でタイプを打つ。

でも、ものすごいエリート教育だったわけね、イギリスの大学。
話しがそれました。


得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)