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和食はいやだ:その後3 好きなメニューの思わぬ効用

写真は、シェパーズパイの日にスタッフの方が撮ってくださった写真。
シェパーズパイにお味噌汁。
なるほど。
ちょっとビックリもしたけれど、味噌スープだと思えばそれもあり。

シェパーズパイは大好評、続くラザニアもご機嫌に食べてくれたとのこと。
そのあと、ピカールでセールだったので一緒に買っておいた
牛肉の赤ワイン煮も出していただいたのだけれど、
これは反応が今一つだった、とのこと。
当面はシェパーズパイを週1回出すことで決着。

そして、意外なことが起こった。
「先日はオクラも残さず召し上がってくださったので、相乗効果でヘルシーで楽しみもある食生活に移行できそうな予感がします」
という連絡がホームから来たのだ。

私の周りのノンジャパニーズの方々にとってつらいものの一つが
ヌメヌメした食材。
ゆでてネバネバさせてお醤油をかけたオクラ……などはその典型。
この他、当然のことながら、納豆や山芋もつらいものに入る。
めかぶなんかもそうかもしれないなぁ。

以前入院したときも、日本食そのものはともかく、
あのヌメヌメしたものだけは苦手と言っていたおじいちゃん。
それでもみんな、迷惑をかけては悪いと、一生懸命たべたりはする。
とはいっても、苦手なものは仕方がないので、こちらから、
申し訳ないのですが、箸をつけないと思うので、
けてくださいと、病院にお願いしたりもした。

なので、オクラ完食という連絡にはちょっとビックリ。
なんとなく、おいしいものがくることがわかって張り合いがでたのかな。
>ヘルシーで楽しみもある食生活に移行できそう
というスタッフの言葉にこちらも勇気づけられた。
そして、少しでも喜んでもらえるものをと心を砕いていただいている様子が
伝わってくるのも、ありがたい。

好きなものを、楽しんで食べてもらうことを
優先したい、と、スタッフさんとも話している。
ヘルシーだけれど苦手なものを食べるのと
食べられなくなる直前までおいしいものをおいしく食べるのと
どっちが大事か。
現役だったら前者かもしれない。
けれど、95だったら、後者でいい。
どこで線を引き換えるかは難しいところだけど。
#日記
#シェパーズパイ
#日本で老後

得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)