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第2回 家事シェアカフェ ログ

家事シェアカフェ2回目 2018年7月7日。
場所:五反田微学校


問題1:夫はシェアしてるつもり問題
現状1:作るのは妻だから洗うのは僕 自然体の家事シェア 
問題2:放っておけば妻がやってくれる問題 
解決策1:やさしく夫を訓練する 
問題3:お米をといでというと、炊飯器のスイッチを入れない問題 
解決策2:目的を告げてやらされた感満載の指示だしを回避 
解決策3:男は言葉通りに受け止めると理解する 
解決策4:怒らず当人にやばいと感じさせる 
現状2:怒られるとテンションダダ下がり 
解決策5:時には荒療治も・・・・・・解らせるためにはしょうがない 
問題4:オレは稼いでいるんだから、お前が家事をするのは当然問題 
現状3:自発的にやる家事は趣味だと思われがち? 
解決策6:できないことはできないという 
現状4:相手のものを捨てたら離婚!? ―ものの管理の考え方 
現状5:定年後は夫の家事負担が増えるが急にはできるようにならない 
現状6:日本の女の人は「私がやんなくちゃ」が強すぎる 
出席者プロフィール (奈良、佐光以外は仮名) 

問題1:夫はシェアしてるつもり問題
奈:今日はシフォンケーキとアーモンドクッキーとめちゃめちゃあまいチーズケーキをご用意しました。本題に行きましょう。B家は結婚何年?
B:入籍してから3〜4年。一緒に住んで5〜6年。昨年体調崩して入院して、まだ、杖使っているんです。
奈:ご夫婦でシェアしてますか。
B:ゴミ出しは完全に任せるけど、向こうが忘れるんです。日にちとか把握してなくて。
奈:それは果たしてシェアリングなのかっていう話に前回なって。要するに把握しないでやらされているだけって、シェアリングじゃないだろうっていう話になったんですが
B:把握してほしくて見えるところに貼っておいたり、玄関に出しておいたりしても、声かけしないと無理です。言わないとやらないの。
奈:旦那さん、めちゃくちゃいい人なんですよ。やさしい感じの人。旦那さんが奥さんを包み込んでいるようにみえるけど、ゴミ出さないんだ。
B:本人は忘れるって言ってます。でもそれって興味がないっていうことですよね。
佐:自分の仕事だとは思っていないということですね。
B:思ってないと思います。
佐:彼の仕事ってあるんですか?
B:最初に分けるかどうか話し合ったんですけど、私が分けない方がいいんじゃないかっていったんです。今、向こうが黙っていてもやるのは週1回の洗濯。干して取り込むまで。でも、たたむのはやらない。向こうが週一回、私が平日のできる日にもう1回。わかんないものはよけられちゃう。だから、私のもんがきれいにわけられていることはある。わかんない素材のものとか。調べるのがいやなんでしょ、多分。
奈:ネットに入れるのは?
B:私がネットにいれた状態でそこにおいておかないと、洗ってもらえない。
奈:(奥さんのやり方で)やらされている状態なんだね。旦那さんはシェアリングしているつもり。
B:多分ね。
奈:奥さんもシェアリングしてもらっているつもりだけど、気に入らないと。
B:そうそう。
奈:家事シェアの罠にはまっているわけ。典型的パターン。分けようっていっている割には旦那はやらされている感があって忘れるし。やり方も二人それぞれ。二人の世界には常識の世間軸っていうのがないんですよ。
私のピアノの先生が、結婚して夫の実家にいったら、義理のお母さんが「ニクは洗わないの?」って。その人は、函館の人で、ニク洗うんですかっていって驚いたって。
佐:私の知り合いのおつれあいの実家は、洗濯機でジャガイモの泥を落とす。だから、東京で結婚して生活し始めたとき、洗濯機でジャガイモを洗おうとしたんですよ。で、ジャガイモが汚いか、洗濯機が汚いかっていうので夫婦でもめたって。
奈:ローカルルール同士の争いですね。しかも、二人の世界って裁判官がいないわけだから、ジャガイモを洗う家族の世界に入ったら、洗わない方が間違いでしょ。
B:確かに。

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得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)