私個人のお墓がほしい その後
前にこんなことを書いた。
家制度の権化みたいなお墓をイヤだと、はっきり意識し始めてから、
個人で、しかも、草むしりだの墓守だののない、
言ってしまえば骨壺を収める場所をどうしたらいいか
を漠然と考えていたのだけれど。
つい最近の友人のポストで目からうろこが……
ちなみに、彼女からはこんなメッセージをもらった。
こんにちは!ようやく秋がやってきました…が今日は寒いくらいですね。 先月末、母の散骨をようやく実現できました。大満足です!
大満足です!
ってすごくない?
散骨で大満足。
泳げないから海はイヤだとおっしゃったお母様が選んだのは島そのものが
散骨場所となっているカズラ島。
いや、決して近くはない。
ってか遠い。
でも、撒いてしまえば一段落。
島の養分になり、文字通り、土にかえる……だけ。
遺骨の始末としても、その後の家族の手間を考えても、
理想的に私には思えた。
友人に
散骨で一番気になっていたことを聞いてみた。
散骨した娘としての、つまり、残された者としての気持ちはどう?
母が自由にあちこちを飛び回っている感じがする、と友人。
彼女からの返信を読みながら、
家制度のもと重たい墓石の下に閉じ込められている
母の遺骨を思い浮かべた。
いいなぁ。
残された人達がそう思ってくれるなら、
私もそうしたい。
散骨代行もあって、ゆうパックで送ることもできるらしい。
詳細はここ。
予約もできる。
というので、近々実行の予定。
これで、お墓問題はひとまず解決だなぁ。
と思ったら、本当に心が、軽くなった!
不思議なものだ。
得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)