「赤とんぼ」を聴いていて思うこと。
いろいろ聴いても、幼少期に聴いた音楽をまた、聴きたくなるものです。
「夕焼け小焼け」と「赤とんぼ」、私は混同しがちなんですが、最近、「赤とんぼ」を聴く機会があり、三木露風の故郷、兵庫県龍野市へ行ってみたくなっています。
「赤とんぼ」は、三木露風が幼少期に見た情景がもとになっているそうですが、両親が離婚したことにより、5歳で母と生き別れた露風が、子守役の姐やに、面倒を見てもらっていたこと、その時の情景が詩になっているといわれます。
幼少期の露風が姐やにほのかに恋心を抱いていたと言われますが……
赤とんぼのタイトルから、赤い蜻蛉は、儚い恋や命のメタファーとして、描かれたのではないかと思う。
♪15で姐やは、嫁に行き〜
この歌詞が教科書に掲載できない理由としてあげられますね。そんな時代があったんだな、と、初めて歌を聴いた時に驚きました。生きていくための結婚観なんだな、と、思います。夢の生活というより、実のある暮し、という意識かな。生活はリアルなので、ファンタジーを持ち込み過ぎるとうまくいかなくなります。ん?なんの話し?
ことばを知らない間に、子守唄として、聴いていましたが、よく聴いた子守唄は、
♪ねんねーん。ころーりよ。おころーりよ〜
これは、江戸の子守唄。
♩おだまぼんぎりぼんぎりー
それから、五木の子守唄。
♪おどみゃーしーまばらーの〜……
そして、島原の子守唄。
割合、ポピュラーな子守唄、と、思うけれど、皆さん何を聴いて寝落ちしていたのでしょうか。
いずれも、もの悲しく、夏の暑さをクールダウンするために聴くにはよく、秋に聴きたくなる唄です。
また、
♪ロンドンデリーの子守唄で、熟睡していましたが、
大人になって「ロンドンデリーの子守唄」と「赤とんぼ」を聴くと、その世界観は、重なるなぁと思います。
メロディーは、琉球音階ですが、シューマンの曲のオマージュ??とも、いわれ、山田耕作とシューマンのつながり、
シューマン、琉球音階とインド音階、そして、ビル・エバンスが弾くDanny boy(ロンドンデリーの子守唄)が、つながっているんじゃないかと、ここ数日、航路を旅したくなっています。
もっと、子守唄のことを知ってみたくなってしまいました。
2022年10月10日
いわき市にて
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