バークリー理論をオンラインで受講して思うこと。

かねてから学んでみたかったバークリー理論を最近、オンラインで学び始めた。ここは、日本ですが。

学生の頃、音楽教育法の授業が必須だったため、保育士さんや幼稚園教諭を目指す方々と共に学んでいたのですが、楽典を久々に読み返して、英語で学び直すような感覚です。

しかし、驚いたのは、教え方です。わたしがこれまで受けて来た一斉授業とは、アプローチの仕方が全然違うなぁと思います。

主に教わったのは、子どもの歌声が響くようにいかに伴奏するか、ということを学んでいたのですが、大体、理論の時間は、寝ている人が多かったのでした。なんでだろう……。ピアノやオルガンを弾けたら、理論はそこまで厳密に覚えていなくてもよいかな、みたいな雰囲気と、数学の時間の風景に近かったな。

ニカっと笑う先生の自己紹介がまず軽快。簡単そうに弾くが(簡単ではないよー)、リズムのもったり感と軽やかさと、心底、ジャズが好きだからやってるさ!と、幸せ感満載で、弾く。そして、

まず、生徒に目標設定をさせる。この授業で、何を学んでその結果どんなことをやりたいのか、明確な課題を持たせてから授業に入る。

プランを立てるところから始まる。これは、当たり前と言えば当たり前ですが、学ぶのは、生徒であり、明確なビジョンを持って学ぶような流れをつくる。

それから、要所要所に、これは、覚えてほしい!ということを小テストで、確認していく、間違えると、それは、選ぶべきではない答え、と、教えてくれる。そして何が間違いか、振り返って確認して、課題を再提出する仕組みになっている。

自分で間違いに気づいて、修正して、正しい答えを選ぶような流れで、正しい答えを覚えるような方法です。

もったりしたら、酔拳のようなリズムや長唄のような、何拍子なの?これ?みたいな、邦楽のノリが、あるようで、案外、かっちりとした、決め事があるんだな、と、ジャズの聴き方が変わるやも、と、思った。

そして、スカラーのジャズ編を聴いていると、ほうほう、世界史が見えてくる。

しかし、やっぱりわからないな。

耳で聴いて心地よい音となると、メジャーだけだと、つまらないし、マイナーだけでも、なんだかなんだな。と、思うし。

壊れたようなピアノで弾いているためか、音の感覚が、どうやら、わたしは歪んで覚えている。

曲の分析のディスカッションでは、やっぱり自分の好きな曲を選ぶと、この人この曲好きなのか、うーん。わたしは……。と、違いを意識しながら、明確に自分の好きなものが浮き彫りになる。

ごちゃまぜ、でも、シンプル、が、わたしは好きなんだなぁと、授業を受けてみて思います。緩やかな「あいだ」に流れる音は、割り切れなさと、いつも同じテンポで生きてるわけではないので……と、自己認識しつつ、邦楽で育ったわたしとしては、ずれまくって、いろいろ、捉えており、しかし、レゲエまで、ゆっくりと時間を捉えられないのだけれど、琉球音階なら、しっくりくるな。なんだろうこれ。ようわからんな。

掲示板では、こんなアプリあるよ、こんな理論書あるよ、わかりやすいよ、などのやりとりが行われて、お互いに学びあう雰囲気があり、この感覚、10代に体感したかったなぁと思いました。

オンラインは、時間差があまりありませんが、時差はあるので、行ったり来たりの14時間差、まどろっこしい、もったりとした時間をかけて、ゆっくり学ぶことも重要かなぁと、思います。


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