思いがいっぱい詰まったCDができあがりました。
昨年末に載せたこの記事の中に登場した、夫が我が子に思いを寄せた歌。
家庭内で歌うだけにおさまらず、
CDにして頂きました。
今年に入って間もなく、
「この間の歌、CDにしようと思うねん。」
と夫。
「え〜?!ホント〜?!」
私は本気にしなかった。
日が経てば忘れるだろうと。
ところが、夫の思いは強くなる一方で。
新年初の歌のレッスンの時この曲を先生に披露したいというので、
私はメロディしかない楽譜に適当に伴奏を書いて、先生に聴いて頂いた。
聴いて頂いた後、CDにしたいと思っていることを話すと、「ええやん!やってやって!」と先生は即答。
レコード会社は先生ご自身が録音の時にお世話になっているというレコード会社。
伴奏ももう少し脚色しようということで編曲のプロにお願いすることになった。
あっという間に色々な事が決まっていき…
何度目かのレッスンの時、
先生が「この歌、歌うほどにとっても良い歌だわ!」と、通して歌ってくださった。
それを聴いた夫は感動し、自分の歌の後に先生にも録音してほしいと大それたことをお願いした。
トラック1は自分、トラック2は先生。
録音の日取りも決まり、その日に向けて体調管理にも気を付けていた。が、
言い出しっぺの夫、プレッシャーで咳が止まらなくなった。
4月にコロナに罹患した時の咳が出たり引っ込んだりしていた。
気弱になった夫に先生は、気管を刺激しない呼吸法を教えてくれた。
不思議!咳が出ず声は出る。
このやり方で練習に励み、毎週末行われるコンサートの本番もなんとかこなし、いよいよ録音当日。
録音技師の方2人、歌の先生、先生の伴奏者(編曲者)、記録担当してくれることになった娘、私、夫の計7人でホール録音。
とにかく暑いお盆の真っ只中だった。
並んだ機材と2本のマイクの前で、
まずは先生。
そして夫。夫の方にはハモリも加えられ、そこは別録りで私が歌った。
伴奏もハモリもして、とても楽しいうちに録音が終わった。
先生も夫もテイク5でOK。
CDのジャケットは友人が撮ってくれた私の故郷の桜の木と星空。
中には夫のコメントと娘からのコメント、そして子どもたちの写真をブックレットにしてもらった。
そして昨日、できたてホヤホヤのCDが300枚届いた。
ドキドキしながら開けた。
丁寧にラッピングをはがし、さっそく聴いてみた。
聴きながら、この10ヶ月の色んなこと、暑かった録音の日のこと、みんなで食べたご飯の美味しかったことなどが頭を巡った。
夫は声をあげて泣いていた。
色んな思いが込み上げてきたんだろうな。
22歳の時に作った曲。
47年間も眠らせたままだった。
それが初めて日の目を浴びた。
なぜかわからないけど、
きっと“今”だったんだろう。
ヘタウマやなぁ〜とまんざらでもない様子。
いえいえ、ただのヘタクソですよ。
歌はね。笑!
ヘッダーはCDジャケットの一部分。