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ザ・マスクド・シンガーは本当に有観客なのか

Amazonプライムで放送が始まった、ザ・マスクド・シンガー。

歌唱力に自信のある様々なジャンルの著名人が覆面シンガーとなり、パネリストおよび観客は覆面の中が誰なのかを推理しつつ、投票による勝ち抜き戦を行う。
果たして、優勝するのは誰なのか、覆面の下の正体は誰なのか…?!

というものだ。

放送開始早々観客がノーマスク&とても密だということで批判を浴びているが、このことについて、Amazonプライムはこのような声明を発表している。

そして、「厳格なコロナ安全対策の下で」撮影された観客の様子(とされるもの)がこちらである。


果たして、この様子で「厳格なコロナ安全対策」がなされているな、と思う人は一体どれだけいるだろうか。

先日批判が殺到した某フェスと大差ないように見える。

しかし、これだけ世間の目が厳しくなる中での炎上商法にしてはさすがにリスクが大きすぎるのではないか。

また、一瞬だが引き絵で観客が全く映らないシーンがあった。


以上より、観客の映像は韓国版の観客を合成しているのではないか、という見解が多いようである。

では、Amazonプライムはなぜ「観客は合成であり実際には人を入れておりませんのでご安心ください」と公式にアナウンスしないのか。
そして、なぜわざわざ合成までして「観客がいる」ことを偽装しているのか。

それはひとえにこの番組が「パネリストおよび観客による投票により」勝者が決まる、という「体裁」を取っているからである。

観客がいないのに観客による投票、というのは当然だが話が通らない。
しかしコロナ禍により実際に観客を入れるわけにはいかない。
そこで苦肉の策として「韓国版の観客を合成し、あたかもその場に観客がいるように見せた」のではないか。
しかし、その合成映像はコロナ禍以前の物であったため「コロナ禍なのにノーマスクで観客を入れるなんて何事だ」という批判が噴出したのだろう。

だが、ここで「観客は合成なのでご安心ください」とアナウンスしてしまえば、公式が「観客による投票は実際にはありません」と認めてしまうことになる。

観客を入れていたとしても入れていなかったとしても、何かしらの矛盾を抱えることになるこの番組。
今後の観客映像の動向にも注目していきたいと思う。

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