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私を変えてくれた言葉

あの時あの言葉がなかったら…どうなっていただろう
そう思うことってありませんか?

私にとっては、仕事で海外に出て2ヶ月目に、当時上司でもない現地の女性マネージャから言われた言葉がまさにそれでした。

「あなたが何をしに来たのか全く分からないし伝わってこない。やりたいことがあって来たのでしょう?なら、なぜそれをやらないの?」

当時、海外に出ている期間は1年と決まっていました。
限られた時間なのに、言語が不安だったり自分の未熟さに縮こまっていて、オフィスに行っても日本から持って来た仕事である学会発表の準備ばかりして過ごしていたので、自分の中でも焦りが出て来ていたタイミング。
言われた時は本当に悔しくて情けなくて、海外にきてるのにこんなことを言われるなんて…と本当にショックでした。

自分を落ち着かせようと、手帳のメモに自分の思いや感情を書き出してみたら、この悔しさも情けなさも、私がやりたいと思うことをやれていないことも、周囲の目が気になっていたからなんだ、と気づきました。
"こんなこと誰もやってないし、何の意味があるの?って絶対思われる"
"あの子に何ができるんだろ?って思われてるもん"
そんな被害妄想が炸裂(苦笑

そんな風に閉じこもってる私を見るに見かねて、何の責任もないのに、その女性マネージャは自室に私を入れてそう説教をしてくれたんだ。
やぶれかぶれでもいいから、やりたいことやったらいいんだよって。
そう思ったら今度は有り難くなってきて、この一年思いっきり楽しんで頑張ろう!という気持ちになってました。

そこからは一念発起。
実験を自分で考え、サンプルを調達し、装置を使わせてもらってデータをとり始めました。
"なんか面白いことしてるね"と、チームメンバーから見守られながら出したデータ。
私が海外にいる間ではレポートとしてまとめるところまでしかできなかったけど、現地の先輩社員が引き継いでくれて北米での装置売上を倍増させるデータになり、研究者とのコラボレーションまでできるように。
さらに「こんなこともやってみたい!」と伝えていたことまでプロジェクト化しようとしてくれていました。

その女性マネージャからはその後何か特別な声掛けがあったわけではないけど、何かやってる私を見守ってくれている雰囲気がずっとあり、それがとても嬉しくて心強かった。

その時にやってみた一連のことが私を大きく変えてくれたのは間違いなくて、帰国してからもチャレンジをする気持ちを持ち続けられたな。と本当に感謝しています。

あの時彼女の言葉がなかったら、私はきっと行動することがもっともっとできない状態だっただろう。
動けば見えてくるものがあるという原体験は、彼女の言葉からもらったかけがえのないギフトだなと思っています。

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